劇団☆新感線の座付作家・中島かずき氏がそこに着目し、五右衛門が釜茹での刑から逃れるところから始まるのが7月8日に東京・新宿のコマ劇場で幕を開けた劇団☆新感線の最新作、『五右衛門ロック』です。
劇団☆新感線の公演は大きく分けて、比較的シリアスでストーリー性を重んじる“いのうえ歌舞伎”、徹底して笑いを盛り込んだ“ネタもの”、舞台上で生バントが演奏を行う、なによりも音楽ありきの“R”シリーズと、それぞれに特長の異なる3つの形態がありますが、今回の『五右衛門ロック』は、“R”シリーズに“エクストラ”がつく“RX”。
これは'04年帝国劇場に初進出して本格的オリジナル・ロック・ミュージカルに初挑戦して大好評を得た作品『SHIROH』以来のこと。今回も豪華なゲスト陣を迎え、新宿コマ劇場に初進出と“X”要素のかなり強いものになりました。
タイトルロールの石川五右衛門を演じるのは、劇団☆新感線の看板役者・古田新太。舞台は勿論、映画、テレビと引っ張りだこの売れっ子が、'04年『髑髏城の七人(アカドクロ)』以来4年ぶりに劇団公演の主演を努めます。
そして共演には北大路欣也、松雪泰子、森山未來、江口洋介、川平慈英、濱田マリという豪華なゲスト陣が顔を揃え、それを迎え撃つ古田を初めとする、橋本じゅん、高田聖子、粟根まことらお馴染みの劇団☆新感線オールスターメンバーと、文字通り火花を散らす舞台が展開します。
この公演の初日を前にして、取材陣を向かえてのフォトセッションならびに公開リハーサルが行われました。『夏祭りにふさわしいお祭り気分満載の作品です。ぜひ劇場におなかいっぱいになりに来てください。』と意気込みを語る古田さんをはじめ、さらにパワーアップし進化する劇団☆新感線公演。
音楽に重点を置きながらも、笑いもふんだんに盛り込み、劇団の原点回帰とも言える今回の舞台は、改めて演劇界に劇団☆新感線の実力を知らしめる公演となりそうです。
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