『不死鳥ふたたび　美空ひばり物語』は、平成１１年（1999年）５月より東京、名古屋、大阪、そして全国２３ヶ所にて１５４回上演され、満員の盛況を博しました。今回上演される東西のコマ劇場と美空ひばりさんは、新宿コマ劇場で連続２３年間、梅田コマ劇場で連続２２年間の公演を行うなど縁が深く、まさに「美空ひばりさんが、コマの舞台に戻ってくる」という公演といえましょう。

　前回の公演では、ラブストーリー的な展開が中心になっていたものを、今回は美空ひばりを支えた母子の愛情、家族の愛情をメインとした物語に変更を加え、より鮮明にその生涯を描き出します。前回同様、芝居の中にショーの場面を取り入れた構成は、美空ひばりさん本人の映像もふんだんに使われるほか、劇中での歌も99％はひばりさん本人のものが流れることになるそうです。

　ひばりさん、江利チエミさんと共に３人娘といわれ、今回も御本人の役で出演される雪村いづみさんからも「横顔がお嬢そっくり」と驚かれた浅茅陽子さんが、前回に続いて美空ひばり役を務め、他に浜田光夫さん、南田洋子さん、大澄賢也さん、などが出演されます。
　前回もラスト・シーンでは「お嬢！」「ひばりちゃん！」と掛け声が飛び交ったというこの舞台、まさしく「不死鳥“美空ひばり”蘇る」といえるのではないでしょうか。