昨年秋の、井上芳雄さんとのドラマ・リーディング『ハロルドとモード』が記憶に新しい、新珠三千代さんが、3月17日(火)午後8時35分、心不全のため死去されていたことが、22日にわかりました。享年71歳でした。
故人の遺言により、葬儀は近親者のみで、3月21日に密葬を済ませられました。
新珠三千代さんは、1945年、宝塚歌劇団に入団。初舞台は『グラナダの薔薇』。 娘役スターとして舞台で活躍するだけでなく、51年に映画デビューをした。
55年、 宝塚を退団し、日活に入社し。5 7年には東宝へ移籍。映画「人間の条件」でキネマ旬報女優賞、ブルーリボン助演女優賞などを受賞。
映画だけでなく、テレビでも花登筐の『細うで繁盛記』(70〜73年)では、数々の困難にもめげずに伊豆の温泉旅館を切り盛りするおかみ・加代を演じて、高い視聴率を出した。
舞台では、91年『細雪』で菊田一夫演劇賞を受賞。
昨秋の『ハロルドとモード』は、6年間の療養を経ての出演だった。