山田五十鈴さんの休演に伴い、出演の予定であった芸術座９・１０月公演、宮尾登美子原作『仁淀川』の山村トミ役は、淡島千景さん（9/1〜9/10）、草笛光子さん（9/11〜9/29）、池内淳子さん（10/1〜10/14）、淡路恵子さん（10/16〜10/28）、という四大女優が、豪華リレーで勤めることになりました。

突然の休演というアクシデントが生んだものとはいえ、一つの役をこれだけの女優が交代で演じることは極めて稀であり、大いに注目される舞台となりそうです。

共演は、主演の三好綾子に沢口靖子さん、さらに大空真弓さん、篠田三郎さん、樫山文枝さん、新藤栄作さんなど。

チケットは８月３日（土）より前売、ならびに東宝テレザーブ（０３−３２０１−７７７７）他での電話予約が開始されます。

ものがたり

昭和21年秋、綾子は夫と幼い娘と共に満州から命からがら引揚げて来る。
そして、高知県吾川郡の仁淀川のほとりにある夫の実家で暮らすことになった。
町のお嬢さん育ちの綾子は、農家の姑いちや生活は合わず、
心労過労から肺結核を発病する。
治療法といえば、隣村の山村トミが差し入れてくれる
山羊の乳一合だけだった。
さらには、最愛の母喜和と父岩伍を相次いで失う。
失意と苦悩と葛藤の末、綾子は自分で経済的に自立する道を探す。
希望という名の光明を求め、小さな一歩を踏み出すのだった…

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