W・シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』を下敷に、現代の渋谷に時と場所を移して、そこに集う若者たちの等身大の姿を描いた新作ミュージカル『PURE
LOVE』。古典の名作に描かれたピュアな愛の形が、現代を生きる若者の中にも残っている姿を描くオリジナル作品です。
ダンスユニットと組んでVJ(ヴィジュアル・ジョッキー)を務める純と、アイドルを夢見て事務所の寮に入っている有希。所属する事務所同士の対立。両事務所に所属するダンスユニット同士の対立。しかし、二人は出会ってしまった・・・
この「現代のロミオとジュリエット」の物語を紡ぎ出すのは、所属する宝塚歌劇団での活動のみに留まらず、外部での演出にも活躍の場を広げている小池修一郎氏。
現代のロミオ(=純)には、その小池修一郎氏演出のミュージカル『モーツァルト!』でタイトルロールを演じ、初舞台ながらその高いポテンシャルで鮮烈な印象を残した中川晃教。
相手役のジュリエット(=有希)には、現在大学2年生、ミュージカル女優になる夢をオーディションで叶え、今回がデビューとなる期待の新星、大和田美帆。
このフレッシュな二人を中心にNiRO、曾我泰久(東京のみ)、伊東弘美、石川禅、堀米聰(大阪のみ)、tekkan、朝比奈慶、旺なつき、など個性と実力を持ったメンバーが揃いました。
主演のお二人にお話を伺いに出かけた稽古場では、丁度振付が行われている最中。その間も、別室ではコーラスの練習が行われていたり、休憩所では科白を合わせている姿が見かけられるなど、10日後に迫った初日を前に、これから最後の追い込みに入っていくといった雰囲気。
そんなお忙しい中、インタビューに応じてくださった中川さんと大和田さんは、現代性と純粋さを併せ持った、とても感受性豊かなイメージ。短い時間でしたが、この作品に賭ける意気込みや、役へのアプローチなどを真摯に語っていただきました。
明日からは通し稽古も始まるということで、いよいよカウントダウンの始まったこの舞台。18日の初日には、どんな愛の形を私達の前に見せてくれるのでしょうか。