インタビュー
 勝村政信さん−1

勝村政信さんに聞く−1

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野田さんの作品は「半神」から続いてですが、今回は蜷川演出ということで。蜷川さんとは久しぶりでしょうか 勝村政信さん
【勝村】 久しぶりというか2年ぐらいたってますね。一年に一本のペースでやってるんで、僕の中では久しぶりという感じはしてないですね。もう蜷川さんばっかり(笑)と思ってます。

昔から一緒にやっておられるということで、昔と比べて演出家としての蜷川さんが変わった点はありますか?
【勝村】 本当に失礼な言い方なんですが、すごく成長した。本当に失礼なんですが。昔は一方的にガッて言う・・・感じだったんですけど、本人も仰っしゃってますけど、イギリスの俳優と仕事をして−−僕もイギリスの演出家とやったことあるんですけど、色々言うんですよ。皆が夫々ものすごい自分のことについて喋るんです、他人のことはさておき。そういうのが何十人もいて一日一人一人と話していくのがものすごく大変だったみたいで、それで器が大きくなったと本人は仰っしゃってました。あと役者が信用出来ると仰っしゃってました。信用出来るようになったって、30年かかって。だから本当に細かく冷静に演出をしてらっしゃるので驚いています。正直なところ(笑)

野田さんの脚本を読まれて、蜷川さんの演出も含めてご自分の役をどう演じようと思っていらっしゃいますか
【勝村】 どうなんでしょうね。あんまり表現するってことを考えてないんですけど。正直、人の書いた脚本(ホン)なんてわかりませんから。自分で書いたホンだってわかりませんからね。だから本当に言葉をまず、発するっていうだけで、その世界には自ずと入って来るじゃないですか? あとはその場で感じたこととか、自分がそれなりに感じたことを試してみて、足したり引いたりという作業がいつも殆どなんで。
だいたい最初に考えて来たことって、こうやって実際の舞台の上に立つと何の力もなかったりとかするんで。頭で考えたことと、気持ちで伝わって来るものって、重さが全然違うんで。そうですね、表現といってもこの場でやってるだけ、ですね。
勝村政信さん
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