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羽野晶紀さん<若紫>インタビュー-1

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●羽野さんの印象は、今までジャンル的には劇団☆新感線ですとか、キャラクターの立った役が多くて、前回のロスト・セブンでも衣装すごかったですよね。そういった中で今回の源氏物語、その中でも、若紫というとてもおとなしい役すね。
 はい、子供・・・。

羽野晶紀さん
●子供ですよね。そういった意味で今までと大分違うと思うんですけど。
 そうですね。一人で朗読するっていうのも今回初めてなので。ただ朗読というのには興味があったので、こういう機会があれば是非挑戦してみたいなという気持ちはありました。
 ただモノが源氏物語なので、話を頂いたときは、ちょっと戸惑いがあって、「まず読ませてください」とお願いして一部を送って頂いたんですね。それを読んでみたらお話はとっても面白かったんですよ。あの・・そうですね、感動!というそういう面白さじゃなくて。

●人間ドラマみたいな
 そうですね。実際に私が読んだ感想は「光源氏は美しいかもしれないけれど、私はあんまり好きじゃないタイプの男性だな」って。読んでいてすごく腹が立ってきて、ムカついてきたのね(笑)。
 「ああ、でも昔の人はすごく面白がって皆が読んだんだ」と。日本文学というのは難しいものというイメージがあったんですけど、結構面白いんだなと。真面目なもの、素晴らしいもの、というような敷居が高い感じではなく、「もっと面白く読めるものなんだな」と凄く思ったんです。
 果たしてそれを「朗読という形でどうやって舞台で私が表現できるか」と、新たな挑戦に、とっても興味が沸きました。
 こういうお仕事を始めてから、結構色々なジャンルのお仕事をさせて頂いたんですが、舞台だけじゃなくてTVだとか歌であったりとか、やってきたんですけど、その中で朗読という分野には足を踏み入れてなくて、新しく挑戦できるものってどんどん少なくなってきますので、「今回、自分も楽しみながら挑戦できるんじゃないかな」と思ってお引き受けしました。
 私以外の出演者の方はとてもゴージャスというか、凄くステキなラインナップに私はもう大満足といいますか「なんでここにアタシがいるんだろう?」って自分でも驚きますし、これでパンフレットなりチラシが出来あがって、有馬さんや水谷さんと並んで、私の顔写真があるということに、私自身すごく面白くって、結構状況を楽しんでいるというところもありますね。
 あと瀬戸内さんに興味があったといいますか、瀬戸内さんて、尼さんですよね。女性として、尼というものにもちょっと興味がありまして。私京都出身なんですけど、瀬戸内さんのお寺も京都にあるので尋ねてみたいと思っていた矢先にこのお話だったので、結構縁かな、というふうにも思ったりもしています。
羽野晶紀さん
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