1994年、劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)出身の岸谷五朗と寺脇康文が舞台活動をメインとし、幅広い活動を行うために結成した企画ユニット「地球ゴージャス」。
1995年の旗揚げ公演『瓶詰の地獄〜いつまでもたえることなくともだちでいよう〜』から、2005年の『クラウディア』アンコール公演まで、全公演のチケットが発売後短期間で完売するなど、分かりやすいストーリーに、歌や踊り、アクション、笑いを盛り込み、そして最後にはホロリとさせるエンターテイメント性の高い芝居創りは、幅広い層の注目を集めてきました。
その地球ゴージャスの最新作となる、Vol.8『HUMANITY』は、2006年5月〜6月に東京と大阪で公演が行われますが、2月7日には都内にて、岸谷・寺脇のお二人を始め、メインの出演者が出席しての製作発表会見が開かれました。
これまでも、音楽・歌・踊りを舞台に取り入れてきた地球ゴージャスですが、今回は“初の正統派オリジナルミュージカル”と銘打っての公演。さらに、出演者は過去最大となる47名、東京と大阪を合わせた観客動員数は10万人を目指すと言う、まさに最大規模の挑戦となります。
そして、岸谷さん・寺脇さんのお二人のユニットである「地球ゴージャス」では、常に豪華な客演陣も話題となりますが、今回は、TVはもとより『マクベス』『ミー&マイガール』『浪人街』『天保十二年のシェイクスピア』など、話題の舞台でも獅子奮迅の活躍を見せる唐沢寿明さん。地球ゴージャスには2001年『クインテット』以来2回目の出演で、2005年には『なにわバタフライ』『歌わせたい男たち』で、朝日舞台芸術賞・秋本松代賞、読売演劇大賞・最優秀女優賞に輝いた戸田恵子さん。『モーツァルト!』『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』などの大作ミュージカルでその歌唱力が光る高橋由美子さん。1998年のブレイクダンス世界大会で日本人初の優勝という快挙を成し遂げ、昨年も準優勝に輝いたPaniCrewのメインボーカル植木豪さん。宝塚歌劇団出身で、そのダンスの実力は折り紙付きであり、前作『クラウディア』での女剣士役も記憶に新しい蘭香レアさん。と、まさに豪華ゴージャスなキャストが集結しました。
プロモーションビデオ上映の後、岸谷さん自らの司会で始まった会見は、寺脇さんを始め、唐沢さん、戸田さんなどが司会者の進行やお互いの発言に突っ込みを入れたり、入れ返したりいう、和気藹々で賑やかなもので、会場はたびたび笑いの渦に包まれます。
というのも、出演経験のある戸田さん、蘭香さんは元より、他の方々もずっと地球ゴージャスの舞台は観ていたということで、既にチームワークは完璧な様子。
さらに、質疑応答の際には、寺脇さんが自らマイクを持って記者席を回るなどサービス精神旺盛な進行に、会場も大いに盛り上がります。
今回、東京公演が行われる新宿コマ劇場といえば、一般的には演歌歌手の座長公演のイメージが強いかもしれませんが、「実はもの凄くエンターテイメントに適した劇場なんです。」と岸谷さん。「普段の公演では使われていない機構も今回はフル活用します。若い人はコマ劇場の仕組みを知らないと思うので、劇場の機構は全部使って、エンターテイメントの劇場だということをこの公演で見せたいと思っています。」と言う事で、初進出となる新宿コマ劇場をどんなアイデアで使いこなすのか、こちらも興味深いところです。
また、寺脇さんは初舞台が新宿コマ劇場であったことが明かされたり、高橋由美子さん、植木豪さん、蘭香レアさんも同劇場の舞台を踏んだことがあるそうで、古くは『ピーターパン』から最近の『We
Will Rock You』まで、実はミュージカルファンにとっても馴染みのある劇場ということで、会見ではしばし劇場についての思い出話に花が咲きます。
「今月もニューヨークで大きなミュージカルを沢山観てきたのですが、47人と言う出演者の舞台はありませんでした。それだけの規模で今回出来るというのは僕らも幸せだし、そこで本当のオリジナル・エンターテイメントを、お客様に鳥肌立って貰えるような作品を創ろうと思っております。」と、会見を意欲的なコメントで締め括った岸谷さん。
地球ゴージャスが贈る、初の正統派オリジナルミュージカル!
地球ゴージャス史上最多となる、47人の出演者!
11年目を迎えた地球ゴージャスの最大規模の挑戦が始まります!
この製作発表会見の模様、ならびに今回の会場でも流された地球ゴージャスのプロモーション映像は、動画でご覧いただけます。
どうぞ、お楽しみください。
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