W・シェイクスピアの四大悲劇のひとつ『マクベス』を、俳優であり人気脚本家でもある宮藤官九郎が脚色、キャストに内野聖陽、松たか子、森山未來、北村有起哉、上條恒彦らを迎え、東京・青山劇場、大阪・大阪厚生年金会館で上演される、新感線☆RS『メタル
マクベス』。
1980年の旗揚げ以来、歌舞伎の様式美をとりいれた劇画的な世界を照明と音響を駆使した構成で演劇ファンのみならず音楽ファンをも虜にしている人気劇団“劇団☆新感線”が、その公演の中でも、ロックバンドが劇中で演奏する音楽に特化する内容の芝居“新感線☆R”シリーズ。
今回は"RS”として“R”はロック、“S”はシェイクスピア、つまりロックするシェイクスピアということで、へヴィメタルにのせての上演となりますが、5月16日の初日を前にして、15日には公開舞台稽古が行われ、多数の報道陣や関係者が集まりました。
宮藤官九郎は『マクベス』の展開、世界観はそのままに、2206年の退廃した近未来と1980年代のバンドブームに沸いた日本に設定を置き換えて脚色、二つの世界は螺旋状に絡み合い、やがて一つの終末へ巻き込まれて行きます。
今回が劇団☆新感線初参加となる内野聖陽、松たか子、森山未來の三人ですが、2206年と1980年の二つの世界の異なる登場人物を、時にはシリアスに、時にはおバカなまでにハジけての大熱演。さらに橋本じゅん、高田聖子、粟根まことなどの劇団員が脇を固め、新感線ならではの大ネタ、小ネタのギャグもふんだんに盛り込まれており、笑っている内に物語の世界へと引き込まれて行くことでしょう。
時は2206年。
繰り返される戦争によって世界はリセットされ、瓦礫の荒野と化していた。
そこには未來を占う魔女が3人・・・
日々戦いは繰り返され、絶大な勢力を誇るレスポール王率いるESP軍が
将軍ランダムスター(マクベス)指揮の下、他の軍を次々と征していた。
そこへ3人の魔女が現れ、ランダムスターに「ランダムスターこそが未來の国王である」との予言を告げ、1枚のCDを手渡す。
それは、1980年代に活躍したヘビーメタルバンド「メタル マクベス」の伝説のCD。
歌詞に込められた意味が殺人予告となっており、「メタル マクベス」バンドの
人間模様がランダムスターの国王となる道に繋がる予言となっていた。
上演時間は一幕100分、休憩20分、二幕100分となります。
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