シアターフォーラム    
シアターフォーラム 地球ゴージャズ、いよいよ新宿コマ劇場に初見参 『HUMANITY THE MUSICAL』

 岸谷五朗寺脇康文の二人が1994年に結成した企画ユニット「地球ゴージャス」。
 1995年、スフィアMEXでの旗揚げ公演『瓶詰の地獄〜いつまでもたえることなくともだちでいよう〜』からスタートし、前作の『クラウディア』(2004年・日生劇場/2005年青山劇場)まで、分かりやすいストーリーに、歌や踊り、アクション、笑いを盛り込み、そして最後にはホロリとさせる、エンターテイメント性の高い芝居を目指した舞台創りは幅広い層の注目を集め、これまでの動員は総計で31万人を記録、チケットは発売後短期間での完売が続いてきました。

 そして2006年5月8日に幕を開けた最新作は、初の正統派オリジナルミュージカル『HUMANITY THE MUSICAL 〜モモタロウと愉快な仲間たち〜』。
 これまでで最多の47人のキャストを揃え、東京公演は新宿・歌舞伎町の中心に位置する新宿コマ劇場、大阪公演は中之島にあるフェスティバルホールという、共に日本有数の大劇場で観客動員数は10万人という最大規模のステージとなります。


 今回、岸谷五朗・寺脇康文の二人に加えて、メインキャストとして出演するのは、演劇界を代表する俳優・唐沢寿明戸田恵子、日本のミュージカルには欠かせない存在となった高橋由美子、ブレイクダンスの世界チャンピオンの経歴を引っ提げて初のミュージカルに挑む植木豪(PaniCrew)、前作『クラウディア』での女剣士役の鮮烈な印象も記憶に新しい蘭香レア
 さらにアンサンブルにも実力派のキャストを揃え、アクロバットダンス・カンパニー”G−Rockets”のメンバーも参加するなど、ミュージカル・アクション・コメディの3要素が揃ったエンターテインメントな舞台。


 初日前日に行われた舞台稽古では、製作発表会見で岸谷さんが語った「今回は新宿コマ劇場の舞台機構をフル活用させて、エンターテイメントの劇場だということをこの公演で見せたいと思っています。」との言葉通り、常設の左右の花道に加えて、客席中央通路にも特設の花道を設置するなど、まさに劇場全体を使って『HUMANITY THE MUSICAL』の作品世界に観客を引き込んでいきます。


 舞台稽古前に行われた記者会見には、岸谷、寺脇、唐沢、戸田、高橋の5人が舞台衣裳で登場。洋服姿の女性二人に対して、男性陣は派手なコスチュームを纏って現れ、製作発表会見と同様に、お互いにボケたり突っ込んだりの楽しいトークが展開されました。

 まずは現在の心境を問われた出演者たち。
岸谷「大変です、どうしようかと思って。今から舞台稽古なんですけれど・・・大変です。頭の中で色んな事が廻っています。」
唐沢「40過ぎてこの格好をさせられて・・・」
寺脇「劇場に入って、今まで打ち合わせをして想像していたのと実物は違うので、そこで戸惑いがありますね。でも確かな手応えはあります。」
戸田「バッチリ大丈夫です。せりふもようやく半分くらい言えるようになりました。明日までには・・・」
高橋「どうなっちゃうんだろうというのと、凄く楽しみなのとで緊張しています。」
 とのコメントにそれぞれの思いが伺われます。

 そうしたメンバーを見つつ「素晴らしい役者さんで今回の作品も盛り上がっていますし、他にも50人近いメンバーはプロフェッショナルが集まっていて、エンターテインメントのミュージカルを創る事に関しては、相当面白い作品が出来ています。是非皆さん劇場に駆けつけてください。」と語る岸谷さん。今回のテーマについても
 「地球ゴージャスは11年目になりますが、毎回僕らの中に必ず“人間らしく生きる”ということがいつもテーマで在って、今回はそれが前面に出ているかな、と。人間の2面性、多面性から自分探しの旅が始まるという所なので、面白いと思います。」「夫婦の物語と言うのが軸に在って、唐沢さんと戸田さんの夫婦の素晴らしい芝居があります。」と舞台の出来栄えに自信を覗かせます。

 また会見中には唐沢さんの、「楽しく稽古出来ましたが、二人(岸谷さんと寺脇さん)がセリフと違う事をしょっちゅう言うので、それが大変でしたね。」という発言や、それぞれの役どころについての「戸田さんはコメットさんでしょ、で(高橋さんは)スチュワーデス物語で、(岸谷さんは)京劇の人と、(寺脇さんが)牛乳の配達のお兄さんと、・・・僕は田舎のお寺の次男坊・・・」と衣裳になぞらえての話が飛び出し、出演者も報道陣も爆笑する一幕もありました。

 会見の最後には、改めて一人づつ締め括りのコメントとなり、
 「毎回新しい作品を創る時には集大成を創ろうと思っています。「地球ゴージャスの代表作は?」と言われた時に一番新しい作品になればいいなと思っていて、今回もその意気込みで、この新宿コマ劇場というのをどう上手く料理できて、どう上手く共有できているか。一生懸命創りましたので、後は役者の情熱、スタッフの情熱を観ていただきたいですね。」(岸谷
 「観ている方の五感を刺激していくような芝居を創っているつもりなので、喜びとか悲しみとか、感激して鳥肌立っていただいたりとか、色んな方面を刺激していると思いますし、この『HUMANITY』という芝居を完成させるにはお客様も一緒になっていただく事が必要です。当日券もありますので、皆さん足を運んで観てください。」(寺脇
 と主宰のお二人は力が入ります。

 そして戸田さん、「唐沢さん、殺陣廻り含め見どころ満載で素晴らしいです。由美子ちゃんの歌、素晴らしいです。岸谷さん、寺脇さん・・・・素晴らしいです(笑)(寺脇「何も無いけど素晴らしいのね。」 唐沢「何か言わないと。」)・・・それは秘密(笑)。素晴らしいのは当たり前なんですけれど、ビックリすると思いますよ。私は観ているシーンが多いのですけれど、本当に毎回ビックリするし、こんな事あるんだろうかというくらい、コマの装置をフルに活用して50人近くの人が物凄い勢いで動きますので、こんな舞台観た事が無いと思います。楽しみにしていただきたいと思います。」
 高橋さん、「同じです。」(寺脇「クラスに必ず一人居るんだよね(笑)」)「同じです。是非観に来て下さい。お待ちしています。」
 唐沢さん、「出来れば観に来て欲しくないんですよね・・・(寺脇「こらぁ!」)・・・今の所は無しにして・・・(岸谷「予想以上に受けなかったからね(笑)」)・・・それでもくじけない事だよね。(岸谷「大事だよね。」)そうやって演る事、これが今回のコマの全てです。」
 と、それぞれに個性的な締め括りとなりました。


 人間らしく生きること=“HUMANITY”をテーマに、夢の世界を行き来しながら成長していく人間達を描く、一大エンターテインメント作品『HUMANITY THE MUSICAL 〜モモタロウと愉快な仲間たち〜』。

 会場では、これも「地球ゴージャス」初となる、オリジナル音源によるサウンドトラックを発売。公演初日から発売されているこのCDには、岸谷五朗・寺脇康文・唐沢寿明・戸田恵子・高橋由美子・植木豪・蘭香レアらメインキャストの歌声が収められ、劇場で受けた感動を自宅で再び甦らせる事ができます。
 さらに、豪華パンフレットやTシャツ、そして特製の「きびだんご」と「あられ」も劇場で発売されるとの事。
 公演には当日券も準備されているそうですので、入手したい方は、劇場に足を運ぶしかありませんね。


 なお、この記者会見の模様は動画でご覧いただけるようになっております。

岸谷五朗

寺脇康文

唐沢寿明











《 東京公演 》
日程  2006年5月8日(月)〜6月11日(日)
会場  新宿コマ劇場
料金  S席 10,500円 A席 8,400円 (全席指定・税込)
(※ 小学生未満のお子様はご入場できません。)
前売り  2006年2月11日(土) 一般発売開始
お問合せ  地球ゴージャスFC 03-5457-3485 (平日 15:00〜18:30)

《 大阪公演 》
日程  2006年6月21日(水)〜6月30日(金)
会場  大阪・フェスティバルホール
料金  S席 8,500円 A席 7,500円 (全席指定/税込)
(※ 小学生未満のお子様はご入場できません。)
前売り  2006年4月8日(土) 一般発売開始
お問合せ  キョードーチケットセンター  06-6233-8888 (10:00〜19:00)

地球ゴージャスサイト 
公演公式サイト 

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