ピンとはねた三つ編みヘアに、長いくつ下を履いた、そばかすだらけの女の子、ピッピ。
スウェーデン出身の児童作家、アストリッド・リンドグレーンが生み出した、自由奔放で天真爛漫、心優しく、世界一力持ちな「ピッピ」は、1945年に発表されて以来、世界57カ国で翻訳され、現在もなお子供たちに愛され続けている児童文学の大べストセラーです。
その「ピッピ」がデンマークで初めてミュージカルになったのは1999年。以後ヨーロッパ各地で上演されたこの舞台が、日本で公演されたのは2004年のこと。主役のピッピを演じた篠原ともえさんは「ピッピそのもの!」と高い評価を得ました。
それから2年、そのピッピがこの夏再び戻ってきました。今回も元気で、ほんとはちょっぴり寂しがりやのピッピを演じるのは、もちろん篠原ともえさん。そしてピッピを施設に入れようとするプリセリウスには、元宝塚歌劇団花組トップで、ダンスの名手としても知られる大浦みずきさん。警察官コンビのクリングとクラングを演じるのは実力派の大谷亮介さんと大沢健さん。大浦さんのコミカルなダンス、大谷さん、大沢さんとピッピとの楽しいやりとりなど、今回も見所は満載です。
さらに、海賊の船長でもあるピッピの父親は病気で降板した安岡力也さんに代わり、団時朗さんがを存在感たっぷりに務めます。他にもピッピの隣に済むトミーとアンニカ役の中山常之さん、田島ゆみかさんの若手をはじめ、大島蓉子さん、園山晴子さん、前田綾さんなどが脇を固め、楽しく明るい舞台に仕上がりました。
稽古中には、はりきり過ぎて足を痛めてしまったという篠原さんも、すっかり元気を取り戻し、「これから夏も『ピッピ』も本番! 子どもも大人も楽しめて感動する舞台です。今年は全国の皆さんに見ていただけて、とてもうれしいです。皆さんにハッピーを届けに行きますので、楽しみに待っていてください。ご病気で参加できなかった安岡力也さんの分までキャスト一同がんばります!」と、全国に向けてメッセージを発信。
いよいよ本格的な暑さとなった今年の夏。このハッピーでハートフルなミュージカルを見て、ピッピから夏バテを吹き飛ばす元気を貰ってみてはいかがでしょうか。
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