映画・演劇の分野で原作・脚本・演出などを手掛け、数々の名作を世に送り出した菊田一夫氏(1908〜1972)の功績を記念して1975年度に創設され、優れた大衆演劇を毎年顕彰するもので、演劇界でも権威ある賞として知られている「菊田一夫演劇賞」
今年で32回目を迎える2006年度の「菊田一夫演劇賞」の受賞者が、恒例により故菊田一夫氏の命日に当たる4月4日、菊田一夫演劇賞選考委員会(委員長:松岡
功)から発表されました。
今年度は残念ながら、菊田一夫演劇大賞は該当者なし。菊田一夫演劇賞は、2007年1月に上演された『スウィニー・トッド』で、初のミュージカルに挑戦した大竹しのぶさんをはじめ、村井国夫さん、笹本玲奈さん、紅 貴代さんが受賞。
また菊田一夫演劇賞特別賞には、永年、宝塚歌劇に功績のあった吉ア憲治さん、羽山紀代美さんが選ばれました。
なお、第2回(1976年度)より設立された演劇大賞が“該当者なし”となったのは、1994年度の第20回以来、6度目となります。
第三十二回菊田一夫演劇賞
一、菊田一夫演劇大賞(正賞 ウオルサム高級時計)
該当者なし
一、菊田一夫演劇賞(正賞 ウオルサム高級時計)
大竹しのぶ (『スウィニー・トッド』のミセス・ラヴェットの役の演技に対して)
村井国夫 (『エリザベート』のマックス、『ミー&マイガール』のジョン卿の役の演技に対して)
笹本玲奈 (「『ミー&マイガール』のサリー・スミス、『マリー・アントワネット』のマルグリット・アルノーの役の演技に対して)
紅 貴代 (『鶴八鶴次郎』の鶴子、『華岡青洲の妻』の小陸の役の演技に対して)
一、菊田一夫演劇賞特別賞(正賞 ウオルサム高級時計)
吉ア憲治 (永年の宝塚歌劇における音楽の功績に対して)
羽山紀代美 (永年の宝塚歌劇における振付の功績に対して)
(演劇賞ならびに演劇賞特別賞正賞の時計は、平和堂貿易株式会社の提供によるものとなります。)
《 菊田一夫演劇賞趣旨 》
我国演劇界に偉大なる足跡を残された菊田一夫氏の業績を永く伝えるとともに、氏の念願であった演劇の発展のための一助として、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。
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中央:笹本玲奈 前列左:村井国夫 |
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