1992年9月、アン・デア・ウィーン劇場にてオープンしたミュージカル『エリザベート』。1996年宝塚歌劇団雪組による公演を皮切りに、ヨーロッパ各国でも上演され日本のみならず非英語圏のミュージカル界に一大センセーションを巻き起こしました。
この本場のミュージカルを見るためにウィーンへ、そしてヨーロッパ各国へ旅立った人も増え、ドイツ語圏のミュージカルに開眼した人もいるのではないでしょうか。
この<ウィーン版>『エリザベート』が3月末から日本での上演が実現し、可能な限りウィーン版を再現された舞台を見ることができました。
コンサート版では、舞台中央にオーケストラを配置しその周囲を使ってのコンサート形式の上演となりますが、これまでイタリア・トリエステで行われたコンサート版と異なり、実際は舞台装置がないだけのフル・キャストでのステージです。歌と演技、キャストをじっくりと堪能できる舞台がこのコンサート版『エリザベート』といっても過言ではないでしょう。
コンサート版の演出は、<ウィーン版>『エリザベート』で1992年のオリジナル版の振付を行い、エッセン版ならびにシュトゥットガルト版でも振付を担当し、シュトゥットガルト版では演出も担当した、ある意味にミュージカル『エリザベート』を知り尽くしているデニス・カラハン氏が担当しています。
このコンサート用に作られた舞台セットにあわせて、オリジナルの振付とは微妙に異なるものの効果的に演出・振付が行われているのも、大阪での<ウィーン版>『エリザベート』をご覧になった方にも一味違う『エリザベート』の世界を感じていただくことができるのではないでしょうか。
いよいよ今週末までです。『エリザベート』の世界を堪能されてはいかがでしょうか

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