明治座特別芸術公演『伝統芸能の若き獅子たち』
ここに
永遠の情熱を
伝える。
一般に伝統芸能では、一人前と認められるのは40代を超えてから。60代、70代になって初めて真の芸域に到達するともいわれ、生涯修行の身である。
しかし、20代の若者の芸には、彼らなりの「時分の花」が咲いていることは、舞台を見れば実感できる。若葉が匂い立つような爽やかさ、ため息の出るような凛々しさ。若さ故の一途で真摯な思いが、観客の琴線に直に触れてくるのだ。
今公演は、文楽の義太夫・日本舞踊・能・狂言、および囃子方から、次代を担う「伝統芸能の若き獅子たち」が競演する、異色の公演である。
同じ伝統芸能界にありながら、めったに共演することのない彼らが、あえてジャンルの粋を越えようという試みは、新世紀最初の年を締めくくるのにふさわしい。初めて見る人々にもわかりやすいよう、新作を中心に構成した舞台にかける若獅子たちの心意気を感じてほしい。
 なお、出演者の一人、豊竹咲甫大夫さんは、京極彩子さんが毎年行われているトークショー(彩の会)の13回目のゲストとして、来年5月27日に“21世紀を担う新星シリーズ”のPART4に出演されることが決まっています。
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【 出演者 】
梅若晋矢 うめわか・しんや (観世流シテ方)
亀井広忠 かめい・ひろただ (能楽師・葛野流大鼓方)
茂山宗彦 しげやま・もとひこ (大蔵流狂言師)
茂山逸平 しげやま・いっぺい (大蔵流狂言師)
尾上青楓 おのえ・せいふう (尾上流舞踊家)
豊竹咲甫大夫 とよたけ・さきほだゆう (人形浄瑠璃・太夫)
【 演目 】 梅若六郎/監修
一、狂言と舞踊による「寿式楽」(ことぶきしきがく) 監修:梅若六郎
狂言の「三番三」。そして、義太夫の「寿式三番叟」。きわめて格調の高い両作品をひとつにアレンジし、今回は「狂言と舞踊によるコラボレーション」という斬新な形で挑戦致します。亀井広忠の大鼓に茂山宗彦・逸平兄弟が三番三を、豊竹咲甫大夫の語りで尾上青楓が千歳を勤めます。
<出演> 三番三/茂山宗彦 三番三/茂山逸平 千歳/尾上青楓
囃子方/亀井広忠 義太夫/豊竹咲甫大夫 他
二、舞踊「那須與一」 構成:山口廣一 作曲:八世竹本綱大夫・十世竹澤矢七 作詞:四世藤舎呂船
屋島の戦に扇の的を射落として名をあげた武将・那須與一に題材を取った作品。永遠の二枚目と謳われた俳優・長谷川一夫が舞った伝説の作品を、今回は文楽座の豊竹咲甫大夫が語り、尾上青楓が自ら振付、初役にて勤めます。
<出演> 那須與一/尾上青楓 義太夫/豊竹咲甫大夫 他
「夕鶴」でお馴染みの木下順二の民話に題材を取った新作狂言。二人の樵が湖に落とした斧を探す為に潜ったところ、湖底一面にうるしを発見!それを二人だけの秘密にしたことから展開するほのぼのとした物語。茂山宗彦・逸平兄弟が、初役にて勤めます。
<出演> 樵/茂山宗彦 樵/茂山逸平 他
四、能「伽羅沙〜細川ガラシャ〜」 原案・演出・振付:梅若六郎 作:山本東次郎 作調:亀井広忠
細川忠興の妻・細川ガラシャに題材を取った新作能。細川忠興が、堺の禁教キリシタン教会で執り行った細川ガラシャの追悼ミサを舞台に、ガラシャの霊が現れ、死によって獲得した「永遠の命」を静かに舞い、魂が天に昇華されて行く様を表現します。梅若晋矢が、初役にて勤めます。
<出演> 細川ガラシャ/梅若晋矢 囃子方/亀井広忠 他
●公演日程
12月22日(土) 17時00分
12月23日(日) 11時30分 / 18時00分
●ご観劇料
A席 8,000円 / B席 3,500円 [消費税込み]
◎学割 A席 6,000円(2階席のみ) / B席 2,500円
(窓口販売のみ・学生証をご提示下さい)
●チケット取り扱い
明治座チケットセンター 03(3660)3900 (10:00〜17:00)
チケットぴあ 03-5237-9999
ローソンチケット 03-5537-9955
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp

明治座 豊竹咲甫大夫
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