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 芸術座『とげぬき音楽隊』本日初日
 芸術座7・8月公演は『とげぬき音楽隊』。7月4日に初日を迎えるこの舞台は、定年、子育てを終えた中高年が中心となって結成するアマチュア楽団「シニアアンサンブル」の話を縦糸に、そのメンバーの老人たちの様々な問題を横糸に織り成す、ハート・ウォーミング・コメディ。

中村メイコ、淡島千景、森口博子、田中健(左より) その初日を前日に控えた3日、同劇場にて舞台稽古と出演者のインタビューが行われました。今回が初舞台で初座長となる森口博子さんは、町の小さな診療所に赴任してきたエリート女医役。「共演者の皆さんに手取り足取り家族のようにしていただいて、明日は『やるっきゃない!』という感じです」と役柄そのままに、心温かくエネルギッシュな雰囲気で語ります。
 その相手役の田中健さんは劇中でお得意のケーナも披露。「プレッシャーは少しありますが大丈夫。楽しみです。」と、こちらは余裕の構え。
 他に共演は、音楽隊のマドンナ役に淡島千景さん「私は音楽隊には参加していませんので気を楽にしています。演奏シーンでは唯一の観客で稽古場でも泣いてしまうんです。」と、こちらもその出来映えに太鼓判。厳格な婦長役の中村メイコさん「実生活では賑やかな家族に囲まれているので、孤独な女性の役は難しいですね。」と言いながらも、ベテランの味を見せます。
 出来れば、この「とげぬき音楽隊」で老人ホームの慰問にも行けたらいいな、と語る面々。舞台のハイライトとなる出演者揃ってのナマ演奏を是非々々御覧頂きたいと張り切って、楽屋でも楽器の稽古に余念がない、とか。

 音楽、人と人とのふれあい、恋愛……。
 人生を楽しくしてくれるレシピを探しに、劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

   

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