1992年のロンドン初演、そして1998年の映画化と、共に話題を呼んだジム・カートライト原作『リトル・ヴォイス』
7月5日からシアターコクーンで上演されるこの作品の、舞台稽古と出演者の会見が同劇場で行われ、前評判に違わぬ感動的なシーンが展開されました。 この作品の翻訳・演出、そしていかがわしい興行師役で出演もする江守徹さんは、「好きな作品だが、彼女(池田有希子さん)が居なければ、この芝居は出来なかった。手応えは充分。」と自信のコメント。

また、大酒飲みでのべつ喋り続ける粗野でわがままな母親、という今までのイメージにない役に挑戦する山本陽子さんは、「自由奔放に生きている役で、楽しんで演っています。今までの殻を破ったところを観ていただきたい」と、セクシーな場面にも体当たりで、素晴らしい演技を見せてくれます。

そして、タイトルロールのリトル・ヴォイスという難役に挑む池田有希子さん。「稽古場では大先輩の方々に助けられてきましたが、本番では一人立ち出来る様に頑張ります」と多少緊張した様子。劇中ではジュディ・ガーランド、、マリリン・モンロー、マレーネ・デートリッヒなどの名曲の数々をそっくりに唄うということで、かなり長期間のレッスンを積んできたとのこと。
稽古の後でも皆で飲みに行ったりしたということで、出演者の息の合い方もバッチリ。
「見所は全部。どこか一つ欠けても成り立たない。楽しく、そして命懸けで演っています」と出演者が口を揃えるこの舞台。懐かしの名曲と、感動に出遭いに行かれては如何でしょうか。