1992年の『ファシナシオン』以来、『サルティンバンコ』『アレグリア』『サルティンバンコ２０００』と４回に渡り日本公演を行い、３１８万人の観客を動員したエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」 　その新作『キダム』が、2003年２月から東京を皮切りに、名古屋・大阪・福岡で公演されるのを前にして、出演アーティストが来日しての記者発表が行われました。 　今回の『キダム』は他の作品よりもストーリー性を持たせ、パフォーマンスと演劇の要素を寄り深く統合した作品。ディレクターのフランコ・ドラゴーヌ氏は「我々は、この作品をより人間味あふれるものにしたかった。作品を先導していくように、『キダム』は感情を伝達していく。しかしそれは、より生々しく情熱的で、より劇的で個人的なものである」と語っています。 　タイトルの『キダム』とは、ラテン語で“名もなき通りすがりの者”という意味。 　忙しい両親にかまってもらえず孤独を感じていた少女ゾーイが、顔のない男と出会う。その出会いが不思議な世界への扉となり、息もつかせぬエキサイティングなスペクタクルが、鮮烈でドラマティックに次々と展開される……。そして、最後にはまた温かい家庭に戻っていく、という構成。

　記者発表では、その男「キダム」が登場。客席を不思議な雰囲気へと誘い込みます。そして特設されたステージで繰り広げられた「エアリアル・コントーション」「バイス・バーサ」は鍛え抜かれた人間の肉体と技が織り成す究極の美しさを感じさせます。

11月３日来日記者発表より

　実際の公演では、今回の公演のために新たに誕生した大型テント「新ビッグトップ」が使用され、さらに“テレフェリック”と呼ばれる空中演出装置（＝高性能モーターを内蔵し、地上１２メートルの高さに設置された長さ３７メートルの５本のレール）により、アーティスト達が空中を縦横無尽に飛び回り、極限的なスーパーパフォーマンスを演じるとのこと。まだまだ未知の世界が展開されそうです。

　その後、行われた神田うのさん、石井竜也さん、姿月あさとさんのトークセッションでは、一様に興奮気味で、それぞれ「シルク・ドゥ・ソレイユ」のステージの音楽性・芸術性・パフォーマンスなどに刺激と影響を受けている様子。
　12月に東京・大阪・名古屋で『キダム』を記念したディナーショーを開くという姿月さんは、「ディナーショーにイリュージョンを入れてみようかな、と思っています。この音楽も好きなので、自分の音楽活動にも取り入れたい」と抱負を語ります。

　また続いて行われたコブクロのトーク＆ライブでは、２人が『キダム』に触発されて出来たという新曲「雪の降らない街」を初披露。さらに、この曲をモチーフにした同名の恋愛短編絵本を12月に出版し、そしてストリート出身の原点に戻るということで、札幌・仙台、そして東京では11月14日に丸ビルでストリートイベントを行うことを発表するなど、これからの活動にも力が入ります。

　「百聞は一見にしかず」とは、まさにこの『キダム』のために有るのかも知れません。
　「来年の事は未だ……」などと言わずに、新しい手帳を買ったら、しっかり予定に書き込んでおく必要がありそうですね。

　なお、この記者発表の模様が、期間限定で動画でご覧頂けます。
　是非、こちらもご覧ください。→Click Here

尾上正志（カーコンビニ倶楽部)、神田うの、石井竜也、姿月あさと、コブクロ　（敬称略　後列左より）
キダム、エアリアル・コントーション、ジョン、バイス・バーサ（女、男）　（敬称略　前列左より）

カーコンビニ倶楽部　『キダム』日本公演

■東京公演：2003年２月７日（金）〜５月５日（月・祝）　チケット発売中
　　　　　　原宿・新ビッグトップ（国立代々木競技場オリンピックプラザ特設テント）
■名古屋公演：2003年５月21日（水）〜７月６日（日）　　チケット発売中
　　　　　　稲沢・新ビッグトップ（グリーンスパーク稲沢２１）
■大阪公演：2003年７月19日（土）〜８月31日（日）　　　2003年２月８日発売開始
　　　　　　南港・新ビッグトップ（南港コスモスクエア）
■福岡公演：2003年10月22日（水）〜12月７日（日）　　　2003年２月８日発売開始
　　　　　　福岡・新ビッグトップ（ホークスタウン）

お問い合わせ：インフォメーションデスク　０３‐５２３７‐９３３０（10:00〜18:00）
公式ＨＰ　http://www.quidam.jp

左：スキッピング・ロープ　　右：エアリアル・フープ

左：エアリアル・コントーション　　右：バンキン