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 浅丘ルリ子さん、紫綬褒章を受章
 平成14年度秋の褒賞で、女優の浅丘ルリ子さんが俳優の藤田まことさんらと共に、紫綬褒章を受章されることとなり、その喜びの会見が行われました。

 紫綬褒章とは褒章条例で「学術芸術上の発明改良創作に関し事績著明なる者に賜ふものとす」と定められている褒賞で、昨年の秋には演出家の蜷川幸雄さん、女優の山本富士子さん、今年の春には俳優の井川比佐志さん、女優の池内淳子さんらが受章されています。

会見風景 今回の受章の喜びを
「紫綬褒章と申しますと、もう私とは本当に縁遠いものだと思っておりました。蜷川さんからその話は聞いておりました。『何だか俺、ジジイになったみたいだ』って蜷川さん仰ってましたけれど、私も昨日計算しましたら、この世界に入りまして48年経ちました。淡々と真面目に、このお仕事をしてきたのが認められたのかな、っていう、そういう気持ちです。折角選んでくださったのですから、有難く頂戴しようと思って、これを励みにこの先何年出来るか解りませんが、今まで通りに静かに淡々と、一本一本丁寧に仕事をして行きたいと思っております。」と静かに述べた浅丘さん。

その後の質疑応答では「始めて聞いたときは、紫綬褒章は歳を取った人が貰うものだと思っていました。これまでも、映画・TV・舞台とその都度一番良い時代に仕事が出来たのが嬉しいし、今まで辛いと思ったことは無かったです。地道に仕事が出来てきたのが嬉しいし、自分が良いと思ったものを選んでやらせていただいたおかげで、ここまで来れたと思います。」と、これまでの女優としての道程を振り返ります。

伝説の女優 ちらし この後、11月15日〜12月15日まで東京・天王洲のアートスフィアで、木の実ナナさんとバトルを繰り広げるコメディ『伝説の女優』。2月5日からは日生劇場で谷崎潤一郎作『恐怖時代』の再演で、稀代の悪女、お銀の方を演じる、と舞台が続きます。

 この2本の舞台については
「『伝説の女優』は本当に面白い芝居で、木の実さんもパワーがあるし、台詞のキャッチボールが面白くて楽しく稽古をしています。あっという間に終わる楽しい舞台になりそう。
『恐怖時代』は、今読み返すと何て難しい芝居で、良く台詞が覚えられたと思う。不思議な世界だけれど、今の時代に合った芝居で楽しみ。」と、全くカラーの違う作品へ意欲充分の様子。
恐怖時代 ちらし 「舞台がある場合は、一切他の仕事はしないから丁寧に出来ます。稽古の1・2ヶ月前に台本を貰って、台詞を頭に入れてから稽古場に行くので余裕が出来て、和やかにお仕事ができますから。」と、一つ一つの仕事に全力を傾けて取り組む姿勢を語ります。

 「健康は両親に感謝してます。痩せていても芯が丈夫で、これまで大病をせずにこれました。これからも受章のことは意識せずに、仕事に励みたい」と話す浅丘さん。
 これからも、TV・映画・舞台に益々の活躍が期待されます。

   

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