この作品『青ひげ公の城』は1979年10-11月にPARCO劇場(当時は西武劇場)で寺山修司本人の演出により初演され、以来様々な劇団が上演してきましたが、今回の公演では寺山修司が主宰した「演劇実験室◎天井桟敷」で音楽と演出を担当して来たJ・A・シーザーが演出、そして魔術的音楽を手掛けます。さらに、天井桟敷の美術監督として後期寺山作品を手掛けた小竹信節の舞台美術、宣伝美術を担当していた合田佐和子の宣伝イメージ画など、初演にも携わった元・天井桟敷のスタッフと、野田秀樹の歌舞伎『研辰の討たれ』などの衣裳を手掛けた、ひびのこづえなどの新たな才能が集結して、この名作を蘇えらせます。
キャストには、寺山修司監督の映画「草迷宮」でデビューした三上博史が16年ぶりの舞台出演で青ひげ公の第2の妻を演じるほか、第1の妻に荻野目慶子、第5の妻に秋山菜津子(2001年度読売演劇大賞・杉村春子賞)、男優の河原雅彦(元HIGHLEG
JESUS総代)、佐藤誓(元花組芝居)、横田栄司(文学座)、FLIP FLAPらに加え、1500人のオーディションで選ばれた、第7の妻・少女役の新人、藤岡杏、第8の妻役、江本純子(毛皮族主宰)など個性的な実力派が顔を揃えます。
さらに、初演キャストの蘭妖子、根本豊が脇を固め、舞台を引き締めるこの公演。
製作発表に臨んだ三上博史さんは「15歳で寺山さんに出会い、その後「舞台に出たい」と言ったら、「お前なんかダメだ」と言われた。その当時に観た、理屈ではなくて子供心にドカーンと来る血肉に響くものに参加したかったので、今回は僕なんかでいいのかと思いながらも、今の若者に響いたらいいなと思います」と、様々な思い出を胸に今回の舞台に挑みます。
秋山菜津子さんは、「リアルタイムでは寺山さんを知りませんが、映画・本などで触れてきました。今回は寺山ワールドにどっぷり浸かりたい」と稽古が待ち遠しい様子。
また、河原雅彦さんは卒業論文が寺山修司であったと語り、「真面目に取り組みたい」と意欲を見せます。
中世フランスの青ひげ公の城に、迷い込んだ女優志願の少女。
次々と現われる青ひげ公の妻たち。幻想と現実の交錯する舞台裏で起こるオペラの殺人。
寺山修司の魔術音楽劇『青ひげ公の城』が渋谷の街に復活する。
公演は3月28日(金)〜4月17日(木)
渋谷・PARCO劇場
一般前売は2月8日(土)より、e+、チケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイドにて、
お問合せは、パルコ劇場(03-3477-5858)
http://www.parco-city.co.jp/play/(PC版)
http://www.parco-city.co.jp/pi/(携帯版)

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