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春風亭小朝・初の座長公演 『恋や恋、浮かれ死神』制作発表

いしのようこさん、春風亭小朝師匠、坂口良子さん
(左より)


落語を披露する 林家いっ平 師

太神楽を披露する 翁家勝丸さん
 6月の新宿コマ劇場公演『恋や恋 浮かれ死神』で、落語家の春風亭小朝師が初の座長を務めることとなり、その大入り祈願と制作発表会見が、巣鴨のとげぬき地蔵としてお馴染みの高岩寺境内で行われました。


 春風亭小朝師匠といえば、故・春風亭柳朝師に入門後、わずか10年で36人を飛び越えて真打に昇進。ドラマ、クラシック音楽、絵本、JAZZなど様々な分野での活動を展開する一方、本業の落語でも、歌舞伎座三夜連続・銀座博品館劇場30日連続独演会・新橋演舞場・京都南座などの公演を次々と成功させ、一昨年には落語協会の理事に就任。さらに今年2月には笑福亭鶴瓶師・林家こぶ平師・立川志の輔師らと「六人の会」を結成して「東西落語研鑚会」を主催するなど、多彩な活動を精力的に展開している東京落語界の若きリーダー。

 また、『恋や恋 浮かれ死神』は、故・小野田勇氏の作、故・三木のり平さんの主演で昭和後期に上演されたヒット作品。昭和60年に明治座で上演された際には、故・古今亭志ん朝師も出演した、落語の『死神』と歌舞伎の『伽羅先代萩』を素材とした傑作喜劇です。


 あいにくの雨が降る中、林家いっ平師の落語、翁家勝丸さんの太神楽の後、劇中の死神の扮装で登場した小朝師は、まずは「KOASA連中」と共に「Rock Around the Clock」「ハウンド・ドッグ」の2曲を披露。
 この「KOASA連中」とは、邦楽の楽器ばかりで編成したグループで、小朝師は三味線を担当。ちなみに「ロック三味線家元・六九家七右衛門」という名前も持っているそうで、今回の公演でも演奏が行われるとか。

 その後、共演のいしのようこさん、坂口良子さんと揃って本堂にお参りして、公演の成功を祈願した小朝師は、集まった取材陣に「稽古を含め、全てはこれからですが異常に緊張しています。共演の方とは、笑えるお芝居で面白くしようという話をしていますし、コマ劇場で死神が出てくるのも珍しいと思うし、死神が出ても全部笑えるのも珍しいと思う。」と語り、既に様々なアイデアを練っている様子。
 また「KOASA連中」との演奏については、「コマ劇場と言えば歌謡ショーですが、今回はそれが無いのでバンドを入れました。年配の方もおおいにノッて盛り上がって欲しい。」「劇中では「死神ロック」という新曲も演ります。これは自信作で、紅白を狙いたい。」ということで、こちらも話題となりそうです。

 途中、消防車のサイレンで会見が中断する、というハプニングもありましたが、境内に集まった観衆から盛んに掛け声が掛かる人気ぶりを見せた小朝師。落語家としては大劇場では初の座長ということで、ギャグに頼らない本格爆笑喜劇の復活を目指して、6月のコマ劇場に挑みます。

 

公演は6月2日(月)より28日(土)まで、新宿コマ劇場にて。
 観劇のご予約は、03(3200)2213 新宿コマ劇場まで。

 コマ劇場サイト 
 春風亭小朝公式サイト9

死神の扮装で登場した小朝師匠


公演の成功を祈願をする いしのさん、小朝師匠、坂口さん(左より)

和楽器で編成されている「KOASA連中」
 

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