シアターフォーラム    
シアターフォーラム 姑はかつて嫁だった。嫁は進化して姑となる。『極楽町一丁目』記者会見

 2004年、新春を迎えた芸術座の幕開け公演は、1990年1月号から1999年4月号まで小説新潮に連載され第22回漫画家協会賞対象を受賞した「極楽町一丁目」(二階堂正宏=原作 朝日ソノラマ社刊)を原作に「家庭内紛争」を面白おかしく描いた『喜劇 極楽町一丁目 嫁姑地獄変』

 「嫁はかつて、姑だった」「昨日の敵は、今日も敵! 昨日の嫁は、明日は姑」「嫁は進化して姑となる」「嫁姑千年戦争!! 解決者にはノーベル平和賞を!!」「人の世の続く限り、嫁・姑戦争は終わらない」と過激なコピーが並ぶこの作品。
 2001年9月・10月の芸術座初演以来、好評のうちに大阪・名古屋と上演を重ねてきましたが、今回は主演の浜木綿子さん以外のキャストをほぼ一新しての芸術座への凱旋公演が2004年1・2月に行われることなり、出演者たちによる会見が行われました。

 最初の嫁の立場から、後に姑になる主人公・石橋典子をずっと演じてきた浜木綿子さん。「出演者が一新されて、新しい作品だと思って『極楽町一丁目』を創っています。ブラックユーモアなので、嫁と姑で凄まじい強烈な科白が飛び交いますが、それも愛情の裏返し。毒を笑いに出来るメンバーなので、どんどん笑って気分爽快で気持ち良くお帰りになれます。」と新たな出演者との芝居創りにも手応えを感じている様子。

 その浜さんの嫁役となる田中美里さんは「舞台は3度目ですが初めての喜劇で、笑いの難しさを痛感しています。感情だけでは出来ない演技の技術を教えていただいて、初心に戻った気持ちで頑張ります。」とまだ初々しさの残るコメント。

 そして姑役の赤木春恵さん。「暗いニュースが多いですが、抱腹絶倒、明るい気持ちで帰っていただけます。浜さんの軽妙な演技や、コメディアンが揃った稽古場を見ていると、観客席で観て笑いたかったです。」とは贅沢な悩み。

 また、ドリフターズの加藤茶さん(2月2日まで)、仲本工事さんの参加も話題のひとつ。加藤さんは2度目、仲本さんは初めてとなる浜さんとの共演ですが、お二人ともリラックスしてお芝居を楽しんでいる様子。「ドリフ風のコントもやりたいが、絡む場面が少ないしチャンスが無くて」とのことですが、共演者からは「既にコントの雰囲気が滲み出ているのが可笑しい。」との声も聞かれました。

 共演は他に、池畑慎之介さんが女形で出演するのを始め、田村亮さん、山下規介さん、左とん平さん(2月3日〜29日)など正月公演に相応しい豪華なキャスティング。
 痛烈なギャグが飛び交い、“嫁姑問題”を笑い飛ばすこの舞台。会見の最後は「明るくて、面白くて、人情味の有る良い芝居です。お正月は是非足をお運びください。」との浜木綿子さんのコメントで締めくくられました。

 「いつの世も年寄の敵はボケと嫁」
 「姑が嫁を叱って入れ歯飛び」


集合写真

公演は1月2日(金)〜2月29日(日)
東京・有楽町の芸術座にて

お問合せは 芸術座 03-3591-2333
チケットは
 東宝テレザーブ 03-3201-7777
 他にて発売中


東宝公式サイト 

   

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