2001年4月の『桜祭り狸御殿』と2003年4月の『桜吹雪狸御殿』。東京・新宿コマ劇場と大阪・梅田コマ劇場で繰り広げられた宝塚歌劇団の卒業生による華やかなステージは、多くの観客を集めて大盛況となりました。
そして2004年の今年、<宝塚歌劇創立90周年記念特別公演>として、宝塚出身のメンバーが三たび大集合。第1部『新版・桜吹雪狸御殿』、第2部『ボンジュール・タカラジェンヌ
〜ドンブラコからエリザベートまで〜』の二本立公演が東西のコマ劇場で行われることとなり、その制作発表会見が都内のホテルで行われました。
宝塚歌劇団の理事長であり、今回も作・演出を担当する植田神爾氏は「総制作の小林公平氏から宝塚の同窓会が出来ないか、と言われて、今年で三回目を迎えますが、これを乗り越えられたら一つの形として評価される大事な公演だと思っています。仏の顔も三度までと言われないように、少しでも良いものを、楽しくて明るくて、美容と健康に良い、たっぷり笑ってもらえる作品にしたいと思っています。」と抱負を語ります。
今回、第1部の芝居は昨年好評を得た和製ミュージカルの代表作をリニューアル。多くの狸たちが巻き起こす大騒動の物語を、スピーディーな展開で、楽しく賑やかに1時間半に纏めあげた『新版・桜吹雪狸御殿』。
そして第2部のレビュー『ボンジュール・タカラジェンヌ』では、宝塚歌劇団の第一回公演より「♪ドンブラコ」を峰さを理さんと寿ひずるさんが歌うの始め、麻路さきさんの「♪最後のダンス」、鳳蘭さん、榛名由梨さん、安奈淳さんによる「♪愛あればこそ」など、宝塚歌劇90年を彩ってきた名曲の数々がオープニングからフィナーレまで華麗に繰り広げられます。
出演者の方々も「最近はレビューの機会も少ないので楽しみたい」(鳳蘭さん)「楽しんで演って、ノッっている雰囲気がお客さまに伝わるように」(榛名由梨さん)と、年に一度のこの公演を楽しみにしている様子で、会見中も顔を見合わせて話し合ったり、突込みを入れたりと笑顔が絶えず、華やかな雰囲気を醸し出していました。
また、梅田コマ公演の第2部では、宝塚歌劇団の現役生である湖月わたる(星組)、貴城けい(雪組)、大和悠河(宙組)の3人が毎回ゲスト出演。新宿コマ公演の第2部では、宝塚OGの日替わりゲストがトークと歌を披露して、華やかなステージを盛り上げます。
年に一度、宝塚歌劇団出身のスターたちがコマの舞台に集い、華やかに歌い踊る魅惑のエンターテイメント・ステージ。今年は豪華二本立て公演で、懐かしい思い出の場面にも浸ることが出来るのではないでしょうか。
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