昨年で芸能生活40周年を迎えた歌手の小林幸子さんが、新宿コマ劇場では15回目となる舞台、『小林幸子颯爽公演』の座長を3月2日から28日まで務め、毎日芝居に歌にと大奮闘の姿を見せています。
初日には劇場正面に特設された舞台で、共演の三林京子さん、目黒祐樹さんと揃って鏡開きを行ったり、山梨県・春日居町観光協会から提供された桃の花を集まった方々に配ったりと、ファンとの触れ合いを楽しんだ小林さん。
「皆様に元気を渡したいと思って、明るい暖かい舞台を演じています。明るく楽しく綺麗に華麗に、そして派手にお届けしたいと思います。」と挨拶して、公演への意気込みをアピールしました。
その公演、第1部の芝居『蘭方医お幸奮闘記 命抱きしめて』ではオランダ医学を学んで江戸に戻り、貧しい人々のために「医は仁術なり」を実践するという女医・二宮幸恵役。最初の場面ではブーツを履いて登場し、また、小太刀の名人でもあるという設定で殺陣回りも見せるなど、文字通り八面六臂の活躍を見せます。
そして、2部のショー「'04 華麗なる幸子の世界」は、オープニング曲「道化師(ピエロ)のボレロ」(3月3日に発売の新曲「いそしぎ」のカップリング曲)にもちなんで、前半はサーカスを模したセットでイリュージョン仕立てで展開、後半は数々のヒット曲を熱唱した後で、昨年のNHK紅白歌合戦で大きな話題を読んだ、あの“孔雀”の衣裳が登場します。
初日の公演では、舞台一杯に仕掛けられた衣裳を満員の観客が固唾を飲んで見守り、無事に大きく羽根が開くと一斉に拍手と歓声が起こりました。小林さんも左右を見渡して「よかった、ちゃんと開いた。」とホッとした様子で、「千穐楽までずっと成功したいと思います。」と舞台の上から今公演での成功を誓っていました。