出演者総勢105名！　日本の音楽史上に刻まれた約60曲の名曲・ヒット曲で綴られるミュージカル『スター誕生』の公開舞台稽古が3月17日、創立40周年記念として同公演を主催する日本音楽事業者協会の関係者や報道陣など多くの人を集めて東京・青山の青山劇場で行われました。

　舞台の中味は実際に見ていただくまでのお楽しみとさせていただきますが、1960年代から現代まで、どの時代を過ごされた方にも記憶にある懐かしい歌やシーンが次々と登場する豪華絢爛さ、それぞれの出演者が魅せるパフォーマンスに会場はしばしば笑いの渦に包まれ、最後にはホロリとさせられるエンディングが待っていました。

　その舞台稽古の前に行われた会見では、ポスター等の写真から一変した舞台衣裳で現れた今井絵理子さん、島谷ひとみさん、仲間由紀恵さんの姿に、思わず報道陣から「カワイイ〜〜！」の声が上がったほど。特に仲間さんは今までのイメージとはガラリと違う髪型と衣裳で周囲を驚かせますが、「気に入ってますよ。」と御本人は満更でも無い様子。

　3人は初共演となりますが「年齢も近いので稽古場でも楽しくやっていました。」ということで、お互いの関係を「仲間さんはお姉さんでツッコミ役、島谷さんはボケ役、今井さんはムードメーカー」と説明する三人。楽屋も一緒だそうで、お互いの会見に笑い合ったり、口を挟んだりと和やかな雰囲気。

　今回が初めてのミュージカル出演となる島谷さんは現在の心境を聞かれ「結構緊張していますが、初めてのミュージカルで良いスタッフと共演者に恵まれているので、いっぱい楽しんで演ろうと思っています。」と笑顔でコメント。「普段は歌を歌っているので、演技で行う会話のキャッチボールに慣れていなくて、科白を感情を入れて喋るのが難しかった。」と稽古での苦労を振り返ります。

　同じくこれが初舞台となる仲間さんは「一番難しかったのは大きな舞台の空間を掴む感覚的なことで、慣れるまで難しかったけれど、今は楽しんで出来るようになりました。」と女優らしいコメント。稽古を重ねて大きな声を楽に出せるようになったそうで「笑って泣いて、全体をお客さまに観ていただいて、本当に良かったなと少しでも思って貰えれば成功。その自信はあります。」と胸を張ります。

そして既に2本の舞台経験がある今井さんですが「初心の気持ちでやっていますので、自分のことでいっぱいですが、素晴らしい共演者と出来て嬉しいです。1回1回を集中して頑張りたい。」と、こちらはやや控えめなコメント。

　今回の舞台を、「ほのぼのする部分もあり、楽しい部分もあり、感動する部分もあります。」（島谷さん）「歌を歌って表現する音楽の素晴らしさ、懐かしい素晴らしい曲が沢山です。」（今井さん）「凄く楽に楽しんで貰えるミュージカル。個性的な出演者、兄弟愛・家族愛など見所は沢山。」（仲間さん）と語った三人。

　
　劇中に散りばめられた数多くのヒット曲、若手からベテラン陣まで多彩な出演者、そして劇中劇を含んだストーリー展開。これは文字通りあらゆる世代が共感できる、新しい日本のオリジナルミュージカルといえそうです。