ひとつの原作から生まれる二つのミステリーバレエ。
ジャンルを超えて活躍する鬼才の振付家、上島雪夫がミステリーに潜む深層心理を演劇的なダンスで表現。
ジョン・ノイマイヤー率いる世界三大バレエ、ハンブルグバレエ団初の日本人ソリスト服部有吉が、ヨーロッパの今を感じさせるコンテンポラリー・バレエで表現。
ひとつの公演でふたつのバージョンが観られます。
人気ミステリー作家、北村薫氏の異色作「盤上の敵」。
夫と妻、猟奇的な殺人犯と妻の同級生。それぞれを白のキングと白のクィーン、黒のキングと黒のクィーンというチェスの駒に見立てた設定で、チェスの盤上での出来事という寓話形式をとって物語が進む異色作です。
妻(白のクィーン)を人質に立てこもった猟奇的犯人(黒のキング)から、妻を救うために立ちあがった夫(白のキング)の話のように見えたこの盤上の事件は、物語が進むうちに意外な真実が明らかになっていきます。
原作の物語は、白が勝ったようにも、黒が勝ったようにも考えられる結末。
そこで、今回の公演では白バージョンと黒バージョンの2バージョンを制作、2人の振付家がそれぞれの視点からこのミステリーに挑みます。
白バージョンを振り付けるのは『オケピ!』『ジキル&ハイド』などのミュージカルから、コンテンポラリーまで幅広く活躍し、近年ではN.Y.やヨーロッパでの公演も実現させた上島雪夫氏。出演は、ダンサーとしてのみならず、TV、映画など様々なフィールドでも活躍するスターダンサーズバレエ団の西島千博、スターダンサーズバレエ団を経て現在はベルギー・シャルロワダンスの遠藤康行、パリ・オペラ座バレエ団の藤井美帆など選びぬかれた8人のダンサー達。
一方、黒バージョンを振り付けるのは、ドイツ・ハンブルグバレエ団のソリストとして活躍の傍ら、振付家としても目覚しい才能を発揮してヨーロッパで評価の高い服部有吉氏。祖父に国民栄誉賞を受賞した作曲家、故服部良一氏、叔父に服部克久氏、いとこに服部隆之氏という音楽一家の異端児とも言える氏が、ハンブルグバレエ団の同年代の盟友を連れて来日、自らも含めて4人のメンバーでこの作品に臨みます。
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左より:服部有吉 西島千博 |
過去『ジャン・コクトー 堕天使の恋』『スターダスト in 上海』『草原の風』と独創的な脚本と演出でドラマ性の濃いダンス公演を企画・制作して高い評価を得てきた「ダンスアクト」シリーズ。新たな才能を得ての第4弾、同じ原作から紡ぎ出された2つのバージョンの同時上演という新たな試みには大いに注目が集まりそうです。

なお、先行予約の案内や公演の詳細、上島さん西島さん服部さん、3人の対談などがこちらでご覧頂けます。
シアター・ドラマシティ サイト
シアター・ドラマシティ ダンスアクトシリーズ vol.4
『盤上の敵』
〜白と黒、打たれる者と打つ者の戦い〜
■原作: |
北村薫「盤上の敵」(講談社刊) |
■演出・振付: |
上島バージョン 上島雪夫 / 服部バージョン 服部有吉 |
■音楽: |
宮川彬良 |
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■出演: |
上島バージョン |
西島千博(スターダンサーズ・バレエ団プリンシパル)
遠藤康行(ベルギー/シャルロアダンス プリンシパル)
藤井美帆(パリ/オペラ座)
平山素子
森山開次
平野亮一(英国/ロイヤルバレエ団)
張緑睿(中国/北京舞踊学院出身)
佐藤洋介 |
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服部バージョン |
服部有吉(ドイツ/ハンブルグバレエ団ソリスト)
ゲイレン・ジョンストン(ドイツ/ハンブルグバレエ団)
エレン・ブシェー(ドイツ/ハンブルグバレエ団)
ヨハン・ステグリ(ドイツ/ハンブルグバレエ団)
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■公演日程 |
【東京公演】 |
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公演日程: |
2004年8月14日(土) |
13:00 / 17:00 |
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8月15日(日) |
12:00 / 16:00 |
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会場: |
こどもの城 青山劇場 |
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チケット料金: |
S席 8,500円 A席 7,500円(税込・全席指定) |
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【大阪公演】 |
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公演日程: |
2004年8月20日(金) |
19:00 |
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8月21日(土) |
12:00 / 16:00 |
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会場: |
シアター・ドラマシティ |
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チケット料金: |
全席 8,500円(税込・全席指定) |
※未就学児童ののご入場はできません。
■チケット発売日:2004年5月29日(土)
≪ 現在一般発売に先駆けて先行予約を受付中です。詳細はこちらから。 ≫
■主催:フジテレビ、キョードー東京、博報堂
■企画・制作:シアター・ドラマシティ
公演に関するお問合せ
【東京公演】03-3498-9999 キョードー東京
【大阪公演】06-6377-3888 シアター・ドラマシティ
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