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シアターフォーラム 東宝、芸術座閉館との報道に対し遺憾のコメントを発表

 

一部のマスコミで報じられた「劇場「芸術座」(東京・有楽町)が来春に閉館される」とのニュースに対し、同劇場を所有する東宝株式会社は4月20日付で、以下のようなコメントを発表しました。



本日一部新聞報道により弊社本社ビルの来春建替えと、同ビル内に所在する弊社直営劇場芸術座の閉館を決定事項として報じ、新本社ビルには劇場建設計画の事実が無い旨も併せて報じておりましたが、これは、事実ではなく、誤った報道ですので、ここに訂正させて戴きます。
弊社本社ビルは老朽化に伴い来年の春頃を目処として建替えを健闘中でございますが、新ビルが建設される折には演劇劇場を作ることは、既定の事実であり、今後建替え構想が固まり次第、速やかに報道各位に発表させていただきます。なお、事実と違えた今回の報道に対しては、誠に遺憾に存じております。
弊社は演劇興行の灯をたやさずに、引き続きお客様のご愛顧にお応えすることを会社の方針と致しておりますので、今後とも何卒変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。



 現在の芸術座での演劇興行は2005年3月末をもって一旦終了し、その後、併設の映画館の上演期間終了を待って、東宝本社ビルの建替えを行う事が検討されているとのこと。なお、建替えの詳細、ならびにその間の興行については、現時点では未定であるとのことでした。

 1957年の開場以来、多くの演劇ファンに親しまれてきた芸術座。そのロビーの壁面に飾られた開場以来の舞台写真を見ても、その歴史の長さ、そして日本の演劇史において果たしてきた役割の重さが偲ばれます。
 来春には、一旦の区切りをつけることになる訳ですが、また新たな姿で再開されるとのことですので、日本の演劇のメッカである日比谷において、今後も多くの観客を楽しませてくれる事となるでしょう。


   

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