シアターフォーラム    
シアターフォーラム 梅田コマ劇場『港町十三番地』製作発表

記者会見風景

磯田ひばり役:宮本信子

堀井菜穂子役:水野久美
早川修平役:鈴木綜馬

黒田正人役:本多俊之
前回公演
前回公演
前回公演より
 

「お渡ししたいものがあります…」
 謎の招待状を手に、懐かしの地・小樽に集まったかっての仲間たち。青春時代を語り合ううちにあの「マドンナ」が現れた。

 昨年の3・4月に東京・日比谷の芸術座で上演された、おかしくって、ちょっぴりほろ苦い青春音楽劇『港町十三番地』が、2004年7月に大阪・梅田コマ劇場で上演される事となり、その製作発表会見が行われました。

 ストーリーの中心はジャズクラブ。サックス・ピアノ・ドラム・ベース・ギターの五人編成の生バンドが舞台中央に陣取ります。「シング・シング・シング」「A列車で行こう」など輝かしいスタンダード・ジャズの名曲はもちろんの事、美空ひばりの「港町十三番地」、宮本信子作詞・本多俊之作曲のオリジナル曲「いつか夢みて」、果てには「あしたのジョー」まで飛び出します。本作品の音楽を担当し、役者としても出演するジャズプレーヤー、作・編曲家、プロデューサーでもある本多俊之のサックス演奏が、宮本信子の歌や鈴木綜馬のピアノと絡み合い、時に華やかに、時に切なく、舞台を盛り上げます。

 出演は、主役のマドンナ=磯田ひばり役に梅田コマ劇場には3年半ぶりの出演となる宮本信子さん。
 共演者には、謎の男、大ぼら吹きの堀井泰造役に近藤正臣、一年前に亡くなって幽霊として登場の早川修平役に鈴木綜馬、かつての不良仲間・原島光雄役に尾藤イサオ、早川の若き妻・由佳里役に高嶺ふぶき、サックス奏者の黒田正人役に本多俊之、その他、坂本あきら、松澤一之、若松武史と2003年3・4月芸術座公演から引き続き、個性的で実力派の豪華キャストが勢ぞろい。また、物語の鍵を握るホステス菜穂子役に水野久美を新たに迎え、絶妙のアンサンブルで客席を魅了します。


 会見で、演出の井上氏は「この舞台は、おじさんたちの青春物語を創りたいと言うところから出発して、楽しいけれどほろ苦い、熱い音楽劇にしました。芸術座とは違う新しい趣向を考えていますので楽しんで欲しいです。」と再演に向けての抱負を語ります。

 また主演の宮本さんは「私はこの役が好きで、又演じられる喜びで一杯です。歌を歌う事の楽しさを発見して、芝居中心で音楽を入れたものをやりたいという思いが実現したのがこの『港町十三番地』で、凄く楽しみにしています。」と7月が待ち遠しい様子。
 水野さんは「この舞台には初の参加で、周りの方々が出来あがっている中に入る訳ですが、負けない様に一生懸命演ります。私は新潟出身なので、雪国の女の心情は表現出来ると思います。」と力強いコメント。
 そして、鈴木さんは「ひばりさんにしか見えない幽霊の役ですが脚は有ります。僕は昭和の時代が好きで、高度成長期を走り抜けて行った人の人生を、芸術座の時も袖から見ていました。先日までのウィーンが舞台のミュージカルから、日本の小樽が舞台になることで、日本人としてのアイデンティティを持ってリセットし、良い状態で自分をヴァージョンアップできる作品だと思います。」と、先程東京公演が終了した『エリザベート』から一転して演じる昭和の青春グラフィティに腕を撫します。


 1960年代後半と、現代とが交錯する大人のためのセンチメンタル・コメディ音楽劇。7月梅田コマ劇場、東宝現代劇特別公演『港町十三番地』は、ちょっぴり懐かしい、甘酸っぱい想い出が客席に広がる舞台となりそうです。


 なお、シアターフォーラムでは製作発表終了後、出演者のお一人である鈴木綜馬さんに単独インタビューを行いました。
 この模様は、後日改めてお伝えいたしますので、こちらも楽しみにお待ち下さい。




平成16年梅田コマ7月公演
 
『港町十三番地』

長谷川康夫=作  井上思=演出  本多俊之=音楽

公演は2004年7月3日(土)〜7月20日(火)
大阪・梅田の梅田コマ劇場にて

電話予約は 06-6377-7777 コマ予約センター

コマ劇場サイト  (インターネット予約も出来ます)

   

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