シアターフォーラム    
シアターフォーラム 開幕! ロックミュージカル『SHIROH』舞台稽古&会見

 劇団☆新感線の中島かずき(原作)、いのうえひでのり(演出)のコンビが、江戸時代の天草四郎を題材に描く、本格的オリジナル・ロックミュージカル『SHIROH』。

 出演者も、『モーツァルト!』でミュージカル界に鮮烈なデビューを飾った中川晃教、若手実力派でミュージカル初挑戦の上川隆也、ロック界から元バービーボーイズの杏子、そして高橋由美子といった面々、さらにミュージカル初挑戦となる江守徹が、歌って踊ってド派手な衣裳で松平伊豆守を怪演するという豪華版。

 12月7日、初日の前に行われた公開舞台稽古には、大勢のマスコミや関係者が集まり、この舞台への期待感の高さを感じさせました。


 舞台稽古の前に衣裳・メイクで記者会見に応じた、江守徹さん、中川晃教さんのお二人は初日を迎える感想を「ミュージカル初体験で舞台の上でバンドで歌うのは初めてなので、40年ぶりにドキドキしている。でも今はミュージカルにどっぷりで、見所は全部でしょうね。」(江守さん)
 「一昨日、昨日と稽古をして、稽古場では掴み難かったセットの感じとか、空間、本番に向かっていくという前向きな気持ち、やる気をこの2日間で感じられての今日の初日なので、背中をポンと押されている感じです。とても自信を持って初日を迎えられる気がしています。」(中川さん)と語り、充実ぶりを感じさせます。


 そして、今回が初共演となるお互いの印象について、江守さんは「素晴らしいですよ。僕はこういう人は初めて知ったという感じですね。とにかく歌は――プロなんだけれど――この若さで素晴らしくて見た事が無い感じがするし、演技も、感性も、「ああ、日本人にこういう人が出てきたんだな。」という気が凄くするね、見ていて楽しいですよ。僕と一緒の所はちょっぴりしか無いんだけれど、無くてよかった。彼のところで僕は歌なんか歌えないよ。
 僕はミュージカルはあまり好きじゃなかったんだけれど、稽古を見ていて「こういう感じか。」と。オリジナルのロックで、有名なナンバーがあるというんじゃないんだけれど、そういう非常に難しいノリが国際的になってきたというのを如実に感じたね。日本人の中で中川君のような人が生まれてきたのは初めて見たような感じがする。」と大絶賛のコメント。
 一方中川さんは「実は江守さんは小さい頃から家族の中で良く話題に上っていて、ウチの父が江守さんに雰囲気が似ているということで、母がそれを喜んで「似てるわよね」と言っていたので、「確かに雰囲気が似ているな」と思いながら舞台やテレビを拝見していました。今回一緒に演らさせていただけるということで、僕の中では個人的に勝手に親近感を感じながら(江守さん笑う)、役者としての江守さんにも、演出家としての江守さんにも凄く興味を抱いて、尊敬する気持ちを持っていますので、稽古場で初めて顔を合わせた時も、舞台に乗った時も、緊張感を持って迎えています。」と、こちらは緊張気味の様子。


 今回舞台で歌うことについて聞かれた江守さん「これは見てのお楽しみ、聞いてのお楽しみ。」と期待を持たせながら、「科白は自分の感情でその時の間があるが、歌はちょっと考えているとリズムが先に行ってしまうので、そういうところが違うね。そこが今までのやり方と違うので勉強になる。自然に自由自在にノッて行けるという感じにそろそろなっていくかな、この格好をしてね。中川君を聴いていると上手いものだと思うし、僕には直ぐには出来ない素晴らしい天性の才能と努力が感じられて感心するね。」と、内心では密かな自信がある模様。

 その江守さんの歌について「江守さんの語り手の時の声が大好きで、その声が歌うことで変わる事も有ると思うんですけれど、江守さんの歌は科白の声と同じ雰囲気で歌われていて、それだけで「凄いな」と思っています。バックではバンドの4リズムスタイルが鳴っていて、その中で歌っている歌にいい意味での“和”を感じるのが、ロックと役柄との絶妙なバランスでクロスオーバーしますね。」と感心する中川さん。
 江守さんも「日本語の持っている性質上、メロディ・リズムに乗って伝えるのは難しいけれど、中川君は全部入っていて凄いね、自分は科白とロックがバラバラで、頭の中で統一させるのが大変で、少しづつ出来た気もするが、歌詞をどうノセるのかが難しかった。」と、その苦労を語ります。


 今回は30数年ぶりの帝国劇場でのオリジナルミュージカルとのことで、その見どころを聞かれ「400年位前の島原の乱という時代劇に設定を取りながら、こういう衣裳で、時代に捕らわれない形でメッセージを伝えていく。それに音楽はロックでリズミカルでエネルギッシュで飽きさせないし、装置もそうだし、これから先、老若男女すべての人に受け入れられるメッセージが有る」と江守さん。
 「上川さんと僕の二人のシローが時を同じくして違う場所にいるのが、リオという抽象的な存在によって出会い、そこからスタートして二つのものが一つになる瞬間、そして一つになった瞬間からストーリーが動いて行く。小さいところから始まって大きなうねりになる。楽しいところから、最終的にはテーマ性のある感動に繋がり、盛り上がっていくのが一番の観ていただきたい所。」と中川さん。


 最後に「ロックミュージカル『SHIROH』、とても今までに無い、日本ではきっと観た事の無い新しいミュージカル、ミュージカルとも言えないスペクタクル、そんな舞台になっていると思います。どうぞ観に来てください。お願いします。」(中川さん)
 「ロックミュージカル『SHIROH』。これは僕にとって記念すべき作品でありますから、それは当然、皆さんにとってもそうあるべきです。是非観てください。」(江守さん)とのメッセージを残して、お二人は最後の舞台稽古に向かわれました。


このお二人の会見、ならびに舞台の模様は改めて動画にての掲載を予定しております。
どうぞお楽しみにお待ちください。


















SHINKANSEN☆RX
 ROCK MUSICAL
『SHIROH』
  【作】中島かずき 【演出】いのうえひでのり

東京公演
日時  2004年12月7日(火)〜12月29日(水)
会場  帝国劇場
チケット  東宝テレザーブ 03-3201-7777
電子チケットぴあ 0570-02-9988
お問合せ  帝国劇場 03-3213-7221

大阪公演
日時  2005年1月8日(土)〜1月18日(火)
会場  梅田コマ劇場
お問合せ  キョードー大阪 06-6233-8888

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