小さな書店の店長が偶然に読んで大感動し、お客さんに薦めたのがきっかけで、現在も尚、増刷を繰り返すロング・ベストセラーとなった小説「天国の本屋」。
新聞・雑誌・TV等マスコミ各方面からも注目を集め、一昨年には韓国語版も出版されるヒットとなり、2004年6月には、同シリーズの「恋火」と併せて竹内結子さんの主演で映画化され、主題歌を松任谷由実さんが手掛けたことでも大きな話題となりました。
舞台版『天国の本屋』は2001年1月に初演が行われ、出演者3名と生演奏によるお洒落な舞台空間が評判を呼んで、2002年3月、2003年12月と毎年再演を重ねてきましたが、今年も12月16日より博品館劇場にて上演されることとなり、その舞台稽古が12月15日に同劇場で行われました。
毎年キャストを変えて上演されているこの作品ですが、今年の出演者は、天国の本屋=ヘブンズブックサービスでバイトにして店長代理。そして子供たちに絵本を読んであげる係の“サトシ”に、ドラマ・映画では話題作へ次々と出演し、ミュージシャンとしても大活躍。近年は『魔法の黄色い靴』『サボテンの花』など舞台での活躍が目立つ、河相我聞。
ヘブンズブックサービスのレジ係でこの物語のキーパーソン、瞳の綺麗な“ユイ”に、声優としてのキャリアはもちろんのこと、ラジオのパーソナリティとしても活躍、歌手としても年に一度のツアーをこなしていますが、なんと本作が初舞台となるという、國府田マリ子。
一見いいかげんな店長に見えながらも、二人の運命にしっかり関わってくる“ヤマキ”に、出演した『ニュルンベルグ裁判』が芸術祭賞優秀賞を受賞するなど芝居には定評があり、演出家の信頼も絶大。近年では自身で演出を手がける作品も増えてきている、中嶋しゅう。
この3人のアンサンブルを『筋肉ミュージカル』『東京メッツ』の構成・演出・振付など、活躍の場を拡げ続けている中村龍史が料理。
そして、「image3」(SONY MUSIC)に“TAKUMI/匠”(ビフォー・アフター挿入曲)が収録され注目度UPの松谷卓のキーボード生演奏がスパイスとなって、素敵なハーモニーを奏でます。
出演者3名と生演奏で紡ぎだす感動の物語。今年はクリスマス公演(24日・25日夜公演)限定のペアチケットも用意されています。
また、劇中では河相さんがお客さまにラーメンを作って振舞うという場面もあり、こちらは競争率が高そうですので、積極的なアピールが必要になるかも知れません。