シアターフォーラム    
シアターフォーラム 20年の時を経て再び新宿コマ劇場の舞台へ『都はるみコンサート』

 今回のコンサートの演奏は、いつも都さんのバックバンドを務めている閻魔堂の14人に加えて、アンサンブル フォーエバーのストリングス24人が加わるという大編成。これだけのバックはコマ劇場始まって以来ということで、都さんも「最初はちょっと音が来て戸惑いましたが、ストリングスの音と閻魔堂の音が凄くうまく調和していいなって思いました。」と満足気。

 さらに、今回の衣裳は、1998年から都さんの『日生劇場ロングコンサート』などの衣裳デザインを手掛けている人形師・デザイナーの辻村寿三郎さんと、画家であり、最近では舞台『浪人街』のチラシ・ポスターのイラストを制作したほか、個展・絵本・装丁・アニメなど幅広いジャンルにその作品を提供し続けているMAYA MAXXさんが、それぞれ2点づつをデザイン。MAYA MAXXさんは2年程前から都はるみさんの着物を描きたいと言い続けていたそうで、辻村さんと共にその斬新なデザインの着物も見どころの一つとなります。


 そして、フィナーレ近くに歌われる今回のテーマ曲「いつまでも」。この作曲者である“HANA”は実は都さん御自身の作曲名。ちなみにこの“HANA”とは都さんが飼っているという愛犬ならぬ愛AIBOの名前だそうです。

 この曲が出来たいきさつについて「自分の記念として採譜して詞を付けて貰いましたが、まさかテーマソングに採用されるとは思いませんでした。」と話す都さん。「ある日、自分が出演した映画の「旅と女と寅次郎」を見ていて、その中で歌手を演じていた自分が失踪して、見つかって、寅さんと別れて船に乗って仕事場に戻るその時に、寅さんが「京はるみ、頑張れ!」って船に叫んでくださる。その時「ああ、あの頃から寅さん、渥美さんは私の事を応援してくれていたんだ。」って。あの時、渥美さんは科白以外のことでも凄く気を遣ってくださったのに、あまり良く解らなくて・・・。歌手をやめていた5年半の間に、人の心の温かさ、そして優しさ思いやり、本当に自分が全く解らなかったことが解りました。今解っても遅いんですけれど、そういう気持ちを素直に受け止めて、朝の9時半頃に家で小さなカセットに思わず口づさんだメロディを収めました。渥美さんはもういらっしゃらないけれど、どこかで見てくださるのかな、と思います。そんな想いを掛けた曲です。」と語るこの曲は、2005年2月23日にニューシングル「命ゆきどまり」のカップリング曲として発売されるそうです。


 「体調管理には凄く気を遣う」という都さんは、今回も加湿器を15個くらい買って、楽屋から廊下まで並べようと思っているとか。
 「何しろ上手いとか下手とか、この歌が、とかではなく、命が続く限り、17ステージ、一生懸命歌いますので、是非観に来てください。」と締めくくった都さん。この公演が終わった後の、大好きだと言うお酒とゴルフを楽しみに、今日も力一杯のステージを見せてくれることでしょう。



都はるみ


都はるみ
ニッポンの歌「新歌謡」

 『都はるみコンサート』

  日時  2004年12月15日(水)〜12月26日(日)
  会場  新宿コマ劇場
チケット  新宿コマ劇場 03-3200-2213

コマ劇場サイト 
都はるみ公式サイト 


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