シアターフォーラム    
シアターフォーラム 森光子さん、フルオーケストラをバックにジャズを歌う
 2005年6月16日に行われた日本作編曲者協会(JCAA)主宰『ふれ“愛”コンサート』に、女優の森光子さんが出演して、ジョン・レノンの「♪イマジン」や金子みすヾの詩などを朗読、さらにジャズなどの歌も披露しました。

 今回の出演は、日本作編曲者協会の会長であり、平成8年の舞台『恋風』で音楽監督を務めて以来の知り合いである服部克久氏の3年越しの熱望により実現したものです。

 公演に先だって6月14日に行われたリハーサルでは、フルオーケストラをバックに会見に臨んだ森さん。
 「ずっと昔に歌で食べていた事があって、その時に戦地で、内地では禁止されていた歌をリクエストされて、それが服部先生のお父様(服部良一氏)の「♪湖畔の宿」でした。今回はそれを歌うことになって、今も膝がガクガクと笑っています。」とやや固い表情でコメント。
 横で服部氏が「こんなに緊張している森さんを見た事がないでしょ。凄く初々しい新人歌手が来たようで、色々言えるから嬉しいんです。」と冗談めかして語り、雰囲気が和らぎます。

イマジンを朗読する森光子

 『恋風』では服部良一氏の曲を9曲歌ったという森さんですが、今回はジャズも歌うということで、服部氏のピアノ伴奏で、60年ぶりに歌うという「♪サウス・オブ・ザ・ボーダー」の一節を披露。
 「60年ぶりに歌うのに良く歌詞を覚えているものだと自分でもビックリしましたが、発音など苦労して覚えたからでしょうね。歌を歌うと気持ちが初々しくなるので、それを忘れずにステージに立ち、本番ではいろいろな思い出を込めて歌いたいですね。」と意欲を語った森さん。

 また、今回のコンサートで演奏を務めるのは女性ばかり56人(今公演の編成)からなる管弦楽団「ライム・レディースオーケストラ」。
 1984年、世界初の女性だけのフル・オーケストラ「レディースオーケストラ・ジャパン」を起源に1987年に結成され、女性ならではの繊細かつ華麗なサウンドで、多数のコンサート、イベント、レコーディング活動を行っています。

 服部氏曰く、「新人歌手の森光子がシンフォニーオーケストラでデビューします。この初々しさ、他では見られない森さんが見られます。」とのことで、他にも島田歌穂さん、平野忠彦さんらをゲストに迎えたこのコンサートは、普段の舞台では見ることの出来ない森さんの一面と言えそうです。


森光子さんと服部克久さん

〜アレンジャーズ・サミット〜
 
『ふれ“愛”コンサート』

日時  2005年6月16日(木)  19:00開演
会場  昭和女子大学人見記念講堂

ふれ’愛’コンサート リハーサル 
「イマジン」を朗読する森光子、指揮:服部克久、オーケストラ:レディースオーケストラ・ジャパン


フォロミー 過去のニュース
次のニュース
当サイト掲載の情報・写真等の転載を禁じます。
Copyrigh(c) Theater forum 1999-2007 All Rights Reserved