シアターフォーラム    
シアターフォーラム ユースケ・サンタマリア主演 『姫が愛したダニ小僧 Princess and Danny Boy』製作発表

 2002年『ダブリンの鐘つきカビ人間』(パルコ劇場/水野真紀・大倉孝二ほか)、2003年『人間風車』(パルコ劇場/永作博美・入江雅人ほか)、2004年『MIDSUMMER CAROL 〜ガマ王子vsザリガニ魔人〜』、2005年(パルコ劇場/伊藤英明・長谷川京子ほか)、2005年『Shuffle シャッフル』(パルコ劇場/伊原剛・奥菜恵ほか)と立て続けに話題作を創り上げている後藤ひろひと。

後藤ひろひと
後藤ひろひと

ユースケ・サンタマリア
ユースケ・サンタマリア

富田靖子
富田靖子

高杉亘
高杉亘

佐藤康恵
佐藤康恵

大路恵美
大路恵美

松永玲子
松永玲子

松村武
松村武

川下大洋
川下大洋

山内圭哉
山内圭哉

竹下宏太郎
竹下宏太郎

腹筋善之介
腹筋善之介

ラサール石井
ラサール石井

 作・演出・出演と幅広く手がける才能が演劇界においても高く注目されている後藤ひろひとと、俳優・川上大洋によって1997年に結成されたユニット“Piper”が、1998年8月に旗揚げ公演として今は無き大阪球場内特設ステージで5公演のみ上演した幻の作品『Piper』。

 この度、この伝説の公演がリメイクされて、『姫が愛したダニ小僧 Princess and Danny Boy』とタイトルも新たに上演される事になり、その製作発表会見が都内の稽古場で行われました。


 後藤氏が「子供から大人まで年齢に関係なくみんなに楽しんでもらえる内容」と豪語する、笑いがいっぱいつまったファンタジードラマには、豪華キャストが勢揃いしました。
 主役の祐一役を演じるのは、独特のハイテンションに加えて、親しみやすいキャラクターで今やTVドラマ、バラエティ、映画と大活躍のユースケ・サンタマリア。後藤ひろひとのノンストップコメディの中でどのように暴れるのか? 期待が膨らみます。
 そして、その祐一を摩訶不思議な世界へと導く“すみれ姫”役には、舞台女優として名実共に評価されている富田靖子。
 さらに、最近では役者のみならず舞台演出家としても大活躍のラサール石井、「踊る大捜査線」シリーズのSAT隊長として一躍人気者になった高杉亘など実力もキャラクターも備えた多彩なメンバーが集結。
 また、これまで本公演でも揃う事のなかった“Piper”のメンバー5人がついに顔を揃えるのも大きな話題となりそうです。


 会見では、作・演出を担当し、さらに出演もする後藤ひろひと氏は
「子供にも老人にも、全ての世代の人たちにとっても易しく、それでいてとっても笑える作品を御用意致しました。是非とも皆さん御覧ください。」と自信のコメント。

 続いて、今回が2年ぶり、2度目の舞台出演となるユースケ・サンタマリアさんは
「皆さん宜しくお願いします。この『姫が愛したダニ小僧』、この舞台をライフワークにしてこれから生きて行きたいと思っています。この舞台のために体重も20キロ増やしましたし、宜しくお願いします。以上!。」と最初からハイテンションで飛ばします。

 そしてテレビ、映画はもとより舞台でも活躍の富田靖子さん
「“姫”を演ることは女優人生においてもう無いと思いますので、噛み締めて演りたいと思います。是非観に来て下さい。」と、こちらも笑顔で語ります。

 さらに、「踊る大捜査線」でお馴染みとなった高杉亘さん
「ユースケさんの嘘にはいつもホトホト参っているんですけれど(笑)、とりあえず皆にいじめられないようにしようかな、と思って、いろいろイジッテいただけるそうなので、楽しみにしています。」

  ファッションモデルから女優もこなす佐藤康恵さん
「ユースケさんの奥さん役という事で、愛したいと思います。そして、私はまだ舞台をそんなにやっていないんですけれども、とてもワクワクしています。今凄く高ぶっているので、明日からの稽古、頑張ります。宜しくお願いします。」

 テレビ・舞台に活躍し、後藤氏の舞台には3度目の出演となる大路恵美さん
「この舞台を凄く楽しみにしていて、でも、――今、いっぱいいっぱいで(笑)――まだ稽古が始まってないんですけれど、いっぱいいっぱいです。でもいっぱいいっぱい頑張ります。宜しくお願いします。」

 劇団ナイロン100℃の看板女優で後藤作品にも馴染みの深い松永玲子さん
「楽しそうな皆さんに囲まれて、大変やりがいを感じております。頑張ります。」

 今年結成15周年を迎える人気劇団「カムカムミニキーナ」を主宰する松村武さん
「ベビーフェイス(善人)の皆さんに囲まれて、僕だけヒール(悪人)の役で、嫌われ役に徹したいと思っております。宜しくお願いいたします。」

 ここからは後藤氏も所属する“Piper”のメンバーからの御挨拶となり、最初にリーダーの川下大洋さん
「どうも、リーダーです。個人的にも非常に思い出深い作品ですので、もっと思い出深いものにして行きつつ、皆さんに対しては変な思い出を提供しないように頑張りたいと思います。宜しくお願いします。」

 “Piper”のみならずW阿佐ヶ谷スパイダース”など他劇団への出演も多い山内圭哉さん
「どうも、おはようございます。まあ、いつも通りフルで楽しんでやって行きたいと思っております。宜しくお願いします。」

 米米クラブ他、コンサートやCMの振付家としても活躍の竹下宏太郎さん
「始めまして、竹下宏太郎と申します。これがWPiper”の一番最初の公演だったんですよね? 川下さん。(川下「そうです」)というのが何年か経ち、これだけ素晴らしいキャストで出来るというのを非常に楽しみに思っております。宜しくお願いいたします。」

 W劇団惑星ピスタチオ”での活躍を始め、パワー全開の腹筋善之介さん
「始めまして、腹筋善之介です。ちゃんと一生懸命役創りして、とことん暴れたいと思っております。宜しくお願いします。」

 そしてテレビキャスター、舞台演出家としても評価の高いラサール石井さん
「どうも皆様お集まりいただきまして、ありがとうございます。今回はフジテレビさんが主催で、テンコ(吉崎典子アナ)さんが司会という事で、スーパーニュースの文化芸能部で紹介していただけるのかな、と思うのですが、その真裏で私ニュースをやっておりまして、ちょうどその頃出ているので、私だけ編集でカットしないようにお願いいたします。フジ・TBS同時出演というのを狙っております。宜しくお願いいたします。私、出演者の皆さんと殆どお知り合いなんですが、殆ど皆さん芝居を一緒にした事が無い、というですね(笑)、飲んだ事は有るけれど芝居をした事が無い方ばっかりなので、今回は楽しみにしております。私の役は後藤さんとしか絡まない役なので、稽古場でですね、心を開かないまま終わってしまわないように、頑張りたいと思っております。宜しくお願いします。」

とそれぞれに個性的なご挨拶が続き、時に会見会場は大きな笑いに包まれます。


 挨拶に続く質疑応答で、公演の準備に向けた体力作りについて聞かれて、「エアロビを強化してやっているくらいです。」という富田さんに対し、「禁煙やジョギングはこの舞台のために始めました。プッシュアップやパンプアップでこの舞台のためにストイックにやっています。炭水化物も摂って無いし。」と一気に話すユースケさん。
 しかし、直ぐに「冗談です! 健康には気を使いますが、柳の如く自然に何もせず、オープンハートで楽しくやりたいですね。」と続けるなど、どこまでが本気で、どこまでが冗談なのか解らないトークに、報道陣も振り回されます。

 また、ラサールさんは「明後日に目のレーザー手術をします。小学校の時に大村昆さんのメガネをずらすのをやりたくて、ワザと暗闇で本を読んで近視になって以来、1.5の視力を回復します。そうすると部屋の埃が良く見えて来て、綺麗好きになると思って掃除機も買いました。そして内臓脂肪を取る・・・これは医者に言われているので舞台とは関係ないですが。」と報道陣もビックリの事実を明かします。


 翌日からの稽古を前に「共演者の殆どの方々とは始めてなので楽しみですね。」と語るユースケさん。
 今回で2度目の舞台出演となりますが、2年前の初舞台については「映像とは全てが違って、出来はともかく、とにかく気持ちが良かったので、また良いお話があれば是非と思っていましたし、とにかく楽しみですね。以前にやっていたバンドのライブとは又違って、お客さんの前でお芝居をして、皆が笑ったり泣いたりするのがたまらなくて、今回もその感動が味わえると思いますね。」と、やる気は本物の様子。
 ただ夏の暑さは苦手だそうで、「冷たいモノを飲んでお腹を壊さないように気をつけたり、クーラーも控えてます。」との事ですが、「この2年間で人間として成長してますし、体もかなりビルドアップしてますので、皆さんに惚れ惚れしてもらえると思います。脱ぐシーンも入れて欲しいと後藤さんに言いました。」とのコメントに、「今、初めて聞きました!」と横から後藤氏。
 「願望ですよ、言うだけはタダ!」と言うユースケさんに、「稽古場がムチャクチャになりそう。」と後藤氏も苦笑を押さえられないようです。


 稽古は翌日から始まるそうですが、この会見の後には関係者の親睦会が行われるとの事で、「ドラマと違って芝居は最初から飲み会があるので仲良くなれるんです。」と言うのはラサール石井さん。
 この一癖も二癖も有るメンバーを、後藤氏が果たしてどのように纏め上げて「笑いに満ちたファンタージードラマ」に仕上げていくのか。
 この夏、全国でも大いに注目と観客を集める舞台となりそうです。


姫が愛したダニ小僧 Princess and Danny Boy』

 作・演出:後藤ひろひと
 出演:ユースケ・サンタマリア/富田靖子/高杉亘、佐藤康恵、大路恵美、松永玲子、松村武/Piper(川下大洋、後藤ひろひと、山内圭哉、竹下宏太郎、腹筋善之介)/ラサール石井

《 東京公演 》
日程  2005年7月22日(金)〜7月31日(日)
会場  アートスフィア 03-5460-8511
料金  S席 7,500円 A席 6,000円 (全席指定・税込)
お問合せ  ネルケプランニング 03-5469-5280(平日 11:00〜18:00)

集合写真《 北海道公演 》
日程  2005年8月7日(日)  開演 13:00 / 18:00
会場  道新ホール
料金  6,800円 (全席指定・税込)
主催  北海道文化放送
お問合せ  北海道文化放送事業部 011-214-5261

《 仙台公演 》

日程  2005年8月11日(木)  開演 19:00
会場  仙台市民会館大ホール 022-262-4721
料金  7,000円 (全席指定・税込)
主催  仙台放送
お問合せ  仙台放送 022-268-2174

《 名古屋公演 》
日程  2005年8月14日(日)  開演 14:00
会場  愛知厚生年金会館 052-761-4181
料金  S席 8,000円 A席 7,000円 (全席指定・税込)
主催  東海テレビ放送・キョードー東海
お問合せ  キョードー東海 052-972-7466

《 大阪公演 》

日程  2005年8月20日(土) 14:00 / 19:00  8月21日(日) 13:00 / 18:00(追加公演)
会場  シアタードラマシティ 06-6377-3888
料金  S席 7,800円 A席 5,800円 (全席指定・税込)
主催  関西テレビ放送/梅田芸術劇場/キョードー大阪
お問合せ  シアター・ドラマシティ 06-6377-3888

《 広島公演 》

日程  2005年8月26日(金)  開演 19:00
会場  アステールプラザ大ホール 082-244-8000
料金  S席 7,500円 A席 6,500円 (全席指定・税込)
主催  TSSテレビ新広島/アステールプラザ
お問合せ  テレビ新広島事業部 082-253-1010

【あらすじ】

世の中のすべてが嫌になり、自殺をしようとビルの上に登ってきた飯田(ラサール石井)。そこで彼は不思議な男(後藤ひろひと)と出会う。
 死のうとして切迫している飯田とは別に暢気に話を始める男。イライラしてた飯田も次第に男の不思議な雰囲気にのまれていく…。
その男の話す物語とは・・・

 祖母が亡くなり、遺品を受け取りに鯖田老人介護ホームを訪れた祐一(ユースケ・サンタマリア)とエリ(佐藤康恵)夫婦。そこで彼らは自らを「すみれ姫」と名乗るお婆さん(富田靖子)と出会い、突然手下の「船長」と「洗濯娘」だと誤解される。老人ホームの看護師、渡辺(竹下宏太郎)と看護婦みゆき(大路恵美)の悪人ぶりに驚き、助けを求めるお婆さんを連れ出す祐一とエリ。恋するダニ小僧を探していると言うすみれ姫の話を最初は聞き流していた二人だったが、すみれ姫の言葉通り現れる西洋甲冑の剣士城一郎(高杉亘)やサラリーマン剣士橋本ゆうじ(山内圭哉)、骨蜀骨婁丸に乗った豚女(松永玲子)の登場に次第に嘘だか本当だかわからない姫の世界へと巻き込まれていく。

 一方、すみれ姫が抜け出したと知り、老人ホーム内の違法行為をばらされては困ると焦る鯖田院長(松村武)。渡辺とみゆきに一行を追わせつつ、同時にあまり頼りになりそうもない二人に加えて芋宮殿(川下大洋)を雇う。
 さらにもう一人すみれ姫を追うなぞの老人(腹筋善之介)が…。

 お婆さん一行をとらえようと追っかけていた鯖田院長の世界はいつのまにか、すみれ姫一行を追いかける意地悪侍従長たちへの世界へと変化していく。

一体どこまでが現実なのか???
そして・・・すみれ姫はダニ小僧に会えるのか???


【登場人物】

祐一 (ユースケ・サンタマリア)
 老人ホームに預けていた祖母が亡くなり、遺品を受け取りに鯖田老人介護ホームを訪れる。そこにいた「すみれ姫」との出会いにより次から次へと起こる不思議な出来事に巻き込まれていくが、最後まで受け入れられずにいる。

エリ (佐藤康恵)
 祐一の奥さん。祖母を亡くした祐一と共に鯖田老人介護ホームを訪れ、そこにいたお婆さん「すみれ姫」から突然「洗濯娘」の命名を受ける。
 最初は戸惑っていたものの、パイパーへの恋心をもつ「すみれ姫」に共感し、摩詞不思議な「パイパー探しの旅」に共に乗り出す。

すみれ姫 (富田靖子)
 鯖田老人介護ホームに住むお婆さん。自らを「すみれ姫」と名乗る。
恋する「ダニ小僧」を探すため祐一とエリの力を借り、老人ホームを抜け出す。旅が進行すると共に魔力が解け、若く美しい姫へとよみがえっていく。

城一郎 (高杉亘)
 すみれ姫に仕える西洋甲冑の剣士。「姫を守る」という任務を一途に全うするが、性格は卑怯。「ウマ」を飼っている。

橋本ゆうじ (山内圭哉)
 城一郎同様、すみれ姫に仕える伝説の剣豪。普段は仮の姿として洗剤を売るセールスマン。非常にマイペースなのんびり屋だが、いったん剣を持つと人が変わり、ものすごく強い剣士へと変貌する。

豚女 (松永玲子)
 船長(祐一)から髑髏丸を譲り受け、航海を続けている。人からけなされればけなされるほど喜ぶ。

鯖田 (松村武)
 違法行為を繰り返す鯖田老人介護ホームの院長であり、王位をねらう侍従長でもある。すみれ姫と結婚を企み、彼女が恋するパイパーを消すために村を焼き払ってしまう。

渡辺/フリードリッヒ (竹下宏太郎)
 鯖田老人介護ホームの看護師であり、鯖田侍従長の手下。
魔女ベアトリーチェと共にダニ小僧を探すすみれ姫一行を追っている。

みゆき/ベアトリーチェ (大路恵美)
 鯖田老人介護ホームの看護婦であり、鯖田侍従長の手下。
悪者剣士フリードリッヒと共にすみれ姫一行を追っている。

芋宮殿 (川下大洋)
 鯖田がすみれ姫を捕らえるために雇った悪党。

アイアン (腹筋善之介)
すみれ姫を常に陰から追っている謎の老人。

飯田 (ラサール石井)
 自殺願望のある男。死ぬために昔住んでいた場所を訪れ、そこで不思議な男に出会う。暢気な男に最初はイライラしてるが、次第に彼の不思議なお話に聞き入ってしまう・・・

男 (後藤ひろひと)
 いつの時代の誰だかもわからない不思議な男。自殺をしにきた飯田と偶然出会う。


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