シアターフォーラム    
シアターフォーラム 音楽座活動再開 新妻聖子『21C:マドモアゼル モーツァルト』でショートカットに

 1988年に第一回作品『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』で旗揚げし、その後も『チェンジ』『アイ・ラブ・坊ちゃん』『星の王子さま』など数々の傑作オリジナルミュージカルを製作・発表して、多くのファンの支持を得ていた劇団音楽座が、1996年に惜しまれつつカンパニーを解散してから10年が経ちました。

 2000年には音楽座プロデュース公演として『メトロに乗って』が上演されましたが、この度、2004年4月から音楽座ミュージカルの創造表現母体として結成された「Rカンパニー」の手によって、新たな音楽座ミュージカルの上演がスタートする事になり、その第一弾として、1991年の初演から繰り返し再演が行われてきた『マドモアゼル・モーツァルト』を、同じ原作(福山康治作のコミックス「マドモアゼル・モーツァルト」)より新たな脚本と音楽でリメイクした新作ミュージカル、『21C:マドモアゼル・モーツァルト』が、2005年7月より上演されることになりました。


 今回、主人公のモーツァルトを演じるのは、ミュージカル界に彗星のごとく現れたシンデレラ・ガール新妻聖子。『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役で舞台デビューし、二作目となる『ミス・サイゴン』ではヒロインのキム役を見事に演じて、その抜群の歌唱力と透明感のある演技、キュートな容姿でミュージカル界のみならず、各界からの注目を集めています。

 そのフレッシュさ、明るいキャラクターは、まさにマドモアゼル・モーツァルトのイメージにぴったりな新妻さんですが、今回の役創りのために、そのチャームポイントである美しいロングヘアーをバッサリとショートにして臨むこととなり、そのカットの様子が公開されました。

 北青山のヘアーサロン「NATURA」に姿をあらわした新妻さんは、「海外育ちが長かったので、日本人の黒く長い髪が美しいという意識を持って大事にしていました。ストレートのロングの黒髪というのが自分のアイデンティティのような所があったので、ちょっとドキドキしていますが、覚悟は出来ています。」と今回ショートヘアにする決意を述べ、「どうなるのか自分でも想像がつかないので、不安と楽しみが入り混じった複雑な心境ですが、全力で役に取り組むいいスタートになると思います。」と前向きな姿勢を見せます。


「しっかり目を開けて見ていたいと思います。」という新妻さんでしたが、流石に最初にハサミが入った時は、小さく声が出ます。一通り切り終わった姿を鏡で見て「短いですねぇ!」と覚悟はしていたものの、やはり衝撃的だった様子。

 今回のカットを担当するのは「NATURA」の代表である塩崎さん。『21C:マドモアゼル モーツァルト』のヘアデザインを担当する宮内宏明氏と相談しながら、細部のスタイルを決めていきます。


 1時間以上掛けて完成したヘアースタイルを改めて見直して、「気に入りました。」「やった! モーツァルトって感じです。」と笑顔の新妻さん。

 ショートヘアにするのは中学生以来という事で、「最初に役のオファーを受けた時は「切るものか!」「カツラでもいいじゃないかな、」と思いましたが、普段女の子として生活していますので、男の子を演じるのは色々と難しいところがあると思い、自分の背中を一押しする意味でも思いきって切ってみようと、一週間くらい考えて決断しました。最初にハサミが入った瞬間は、「キャー! 切らないで!」と思いましたけれど、でも思いきってザクザクと切ってくださったので、気持ち良かったです。切られている間は「この毛先はいつから私と一緒にいたのだろう」などと考えていましたが、途中からは早く短くなった自分に会いたいと言う楽しみで前向きな気持ちになりました。」と、気持ちもさっぱりした様子。


 そして今回の作品について、「『マドモアゼル モーツァルト』は天才モーツァルトが実はオンナだったと言う面白い発想のミュージカルで、タイトルロールを演らせていただく責任とプレッシャーもあります。普段の言動は女っぽいほうだと思うので、観る方に「この子は小さい時から男のことして育てられたんだな」ということが違和感なく受け入れられる様に、髪を切った今日から男らしさを追求していきたいと思っています(笑)。」と役創りへの姿勢を語る新妻さん。

 「モーツァルトは映画「アマデウス」の、ちょっとハチャメチャな小男というイメージが強かったので、女だったという設定もすんなり受け入れられました。生まれてから死ぬまで純粋に音楽を楽しんで、結果、皆に貢献してこの世を去った、人を楽しませるのが好きな優しい人だと思って、音楽への純粋な愛や明るさを大事にしたいと思います。
 今回は科白が多いし、コメディシーンもあるので、人を笑わせるのは難しいと実感しています。大変そうだけれど幸せな挑戦が待っているので、不安もありますが、毎日やれる事をやれば、その先に何かが見えてくると思います。この夏は女性らしさを捨てて男の子として、モーツァルトとして生きたいと思います。」と言う事で、モーツァルトを演じることで、さらなる成長を遂げてくれそうです。


 「普段も、凄く良く喋って、動いて、マイペースで、人を喜ばせるのが好きで、常に笑っていて、明るいのがモーツァルトに似ているね」って言われました。モーツァルトが音楽を愛していたのに負けない位、私も歌を愛しているので、底の部分でつながっていると思っています。」と素敵な笑顔で語る新妻さんは、「切った髪の毛で筆を作ってくださるそうなので、大切にします。」と嬉しそうに締め括ってくれました。

新妻聖子
カット前
塩崎、新妻聖子、宮内宏明
最初にざっくりと短くした後、切られた髪を見て
左より:塩崎(「NATURA」の代表)、新妻、宮内(ヘアデザイン)

塩崎、新妻聖子、宮内宏明
役のイメージになっているかチェック
新妻聖子
完成

 なお、今回の脚本・演出はエグゼクティブ&クリエイティブ・プロデューサーである相川レイ子氏を中心とする音楽座ミュージカルの創作システム、「ワームホールプロジェクト」が担当。今後も、一作毎に最適のプロデューサーとプランナーによって組織され、ミュージカル創造を行っていくとの事。

 また、今回の始動に合わせ、多くの特典を持つ「音楽座ミュージカルファンクラブ」や、24時間予約可能な「チケットWeb予約システム」など、観客に向けてのバックアップ体制もスタートしており、生まれ変わった新生・音楽座の活動には、これから多くの注目が集まりそうです。



音楽座ミュージカル
  
『21C:マドモアゼル モーツァルト』

新妻聖子《 プレビュー公演 》
  日程 2005年7月23日(土)・24日(日)
  会場 関内ホール
  料金 S席 8,820円 A席 7,770円 B席 6,720円
     (web予約 S席 8,400円 A席 7,350円 B席 6,300円)

《 東京公演 》
  日程 2005年7月29日(金)〜8月7日(日)
  会場 パルコ劇場(渋谷)
  料金 S席 9,870円 A席 6,720円
     (web予約 S席 9,450円 A席 6,300円)

《 神奈川公演 》
  日程 2005年9月2日(金)・3日(土)
  会場 グリーンホール相模大野
  料金 S席 8,820円 A席 7,770円 B席 6,720円
     (web予約 S席 8,400円 A席 7,350円 B席 6,300円)

お問合せ 音楽座ミュージカルオフィス 03-3222-1178
電話予約 音楽座ミュージカルチケットセンター 042-721-5575

《 その他にも全国で公演があります。詳細は下記公式サイトをご参照下さい 》


音楽座ミュージカルファンクラブ 042-721-5512
音楽座公式サイト 
新妻聖子公式サイト 


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