1973年、劇団四季公演『イエス・キリスト・スーパースター』のヘロデ役でデビュー。在団中は『オペラ座の怪人』『キャッツ』などのミュージカル、『エレファント・マン』『エクウス』『M・バタフライ』などのストレートプレイと数々の舞台で主演を務め、退団後も『ミス・サイゴン』『ラ・カージュ・オ・フォール』『屋根の上のヴァイオリン弾き』などのミュージカルから『クリスマスキャロル』などの一人芝居、『ミザリー』『ハムレット』『リチャード三世』などなど、その意欲的な活動には枚挙が無く、全ての舞台で高い評価を受ける、押しも押されもせぬ日本を代表する俳優「市村正親」
1997年、寺山修司原作、蜷川幸雄演出の『身毒丸』の主役オーディションに合格して、ロンドンで鮮烈なデビューを果たし、その後も『近代能楽集』『オイル』『エレファントマン』『ハムレット』『ロミオとジュリエット』など数々の舞台を務め、今年は『近代能楽集』のニューヨーク公演も経験。さらに「バトル・ロワイアル」「バトル・ロワイアルII」などの映画、NHK大河ドラマ「新撰組!」の沖田総司役など、映像でも活躍する若手実力派俳優の代表「藤原竜也」
ベテランと若手、まさしく日本を代表する舞台俳優であるこの2人の初共演、しかも“二人芝居”という演劇ファンならずとも心躍る公演、『ライフ・イン・ザ・シアター』が2006年春に東京を始めとして、全国で上演される事が決定しました。
『ライフ・イン・ザ・シアター』は『摩天楼を夢みて(グレンギャリー・グレン・ロス)』『オレアナ』などの作品で日本でも知られるデビッド・マメットが1977年に発表した作品。
特別なストーリーはなく、二人の俳優< 一人は老境にさしかかりつつあり、一人は俳優になったばかりの若手 >が劇場で交わす会話をドキュメンタリー風にオムニバスに描いており、楽屋、舞台袖、衣裳部屋、廊下、そして舞台上・・・劇場という閉ざされた空間において、ある時はとりとめのない、ある時は緊迫したやりとりが交わされます。
同じ劇団、古典劇から現代劇まで広範な演目をレパートリーにして上演していると思われる劇団に所属していると思われる二人の俳優。
時間の経過と共に少しずつ変化して行く二人の意識と環境、そして関係性。マメット得意のシーソーゲームが、ある時は密かに、ある時は暴力的に二人の間で展開し、観客はあたかも生の俳優自身を覗き見るようなスリリングな時間を味わうことになるでしょう。