musical concert『MITSUKO 』und Highlights - "Elisabeth","Mozart","Jekyll&Hyde"  
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井上芳雄インタビュー

井上芳雄 インタビュー 1/2

●歌詞も一週間前にやっと届いたと伺いましたが
Uwe Kroeger、井上芳雄  本当に。もう届かないんじゃないかと思いました。嘘みたいですけれど、届いたのは2日前で、――日本語でも無理なのにね――でも、こちらへ来てから3日間リハーサルがあって、そこでアン・ディア・ウィーンとか、ウィーン劇場協会のオーケストラとか、そこの指揮者の人にレッスンして貰ったんですね。一緒にオケ合わせとかしたりして、音楽の創り方とか、それが物凄く勉強になったんです。こっちは元々クラシックの国だから、別に特別な事をする訳ではないんですけれど、こういうふうな楽譜・リズムになっているので、こういう風に歌ってください、とかとっても解りやすく教えてくださって、色んな方と一緒にこっちで話したり、一緒に歌ったりする事が凄く、これはも何物にも替え難い経験になったなあ、と。実際に舞台に自分が立てるという事が、凄い経験をさせて貰ったなあと思いますので、凄く刺激になりましたね。

●大学で声楽を学ばれてきたのも大きかったですね
 歌自体はクラシックとミュージカルは違うんですが、語学に関してとか、外国語で歌う事に関してとか。でも、こっちに来るとクラシックとミュージカルにあまり差が無いというか、「部分的にクラシックの歌い方をする場合もある」とUWEさんも仰っていたし、まさかウィーンに来て歌うような事になるなんて学生の頃は思わなかったんですけれど、こんな展開になって「凄く幸せだなあ、自分は」と思います。

●日本のオーケストラとウィーンのオーケストラの違いは
井上芳雄 オーケストラもそうですし、ピアニスト一人取ってもそうなんですけれど、こちらの方は凄く流れるように、と言うか、――日本人は凄く正確だと思うんですけれど、カチッカチッという感じなんです。――やっぱり音楽は流れなので、それが物凄く有るから、何か特別な事をする訳でもなく、その流れに乗って演れるので凄くいいですし、こっちの方は凄く合わせて下さるんですね。イダ役の方と初めてデュエットをしたんですけれど、ハモる所も凄く合わせて下さるんですよ。こっちのドイツ語は本当はちょっと違うと思うんですけれど、でもハモりも凄くお互いのを聴き合ってやっている。当たり前の事なんですけれど、やっぱり、それがクラシックの国だから根付いているというか、もう当たり前のようにやっているのが凄く勉強になりましたね。

●最後に今後にこの体験をどうやって生かしていくのかを
 実際にどのような影響が出てくるのか解らないんですけれども、僕は今年一年、凄くいっぱい舞台に出させて貰えて(笑)、良く働いて、『モーツァルト!』も5ヶ月演って、それは凄く充実していたんですけれど、出すばっかりで何か刺激を受けたいと思っていた所にこの話で、物凄く大変だったんですけれど、でも刺激という意味では物凄く貰いました。やっぱり外国のミュージカル、本場の人は凄いなと思うんだけれども、一緒にやらせて貰って、同じ人間で、――勿論僕たちはまだまだ学ばなければいけない所は有るにしろ、―― 一緒に出来るんだなあ、って思っています。こうやって歌ってお客様がこっちでも喜んでくれるというのは、きっと帰って次に演った時に自信になると思います。なので、この経験を糧に、ワールドワイドに、――まあ世界に進出するとかで無くても、――他の国の人と一緒にミュージカルを演ったり歌ったりというのは凄く面白いなと思ったし、今後も機会があったらいいな、と思います。

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