時代劇とオペラ、雅楽とオーケストラ、東洋と西洋が新しい出逢いをする舞台、時代劇オペラ『どん・じょばんに
京都〜都千年物語』が、いよいよ今週末の1月14日(土)・15日(日)の2日間、「都おどり」で有名な京都を代表する空間、“祇園甲部歌舞練場”で上演されます。
モーツァルトの珠玉のオペラ『ドン・ジョバンニ』を大胆にも江戸中期の京都を舞台とした設定の時代劇に翻案、京都の様々な名所を背景に悪代官どん・じょばんに(東幹久)と越後屋れぽれっろ、八坂藩奉行所
お奉行(伊吹吾郎)らが、笑いあり涙ありのユニークな物語を繰り広げるこの舞台。。
文化・芸術の発祥の地である古都・京都において、21世紀の新しい文化・芸術を創造し、京都の街の文化・芸衛の発展と振興を図るために、京都府、京都市、そしてWorld
Classic Clubが中心となって「時代劇おぺら どん・じょばんに実行委員会」を立ち上げ、企画・上演が行われます。
この画期的な試みに、若手の声楽家と共に出演する伊吹吾郎さんは、時代劇おぺらについて「普段オペラは見聞きしているけれど、時代劇でやると聞いて最初は驚いた。でも、考えている内に面白いという気になったね。今迄やったことがないから不安もあるが、面白いという気持ちが勝っている。」と、このチャレンジを楽しんでいる面持ち。
一方、主役の「どん・じょばんに」を演じる東幹久さんは「歌を使った芝居は苦手で、縁なく来ましたが、今回は挑戦ですね。考えるよりも折角の出合いなので、飛び込んで感じてみようと思っています。」と、こちらも前向きのコメント。
しかし、お二人ともオペラの歌には手を焼かれているようで、「フランス語みたい」「合っているのか間違っているのか解からない」「音程が微妙で苦労している」と、その奥の深さを実感している様子ですが、「歌声では専門家には敵わないが、芝居心で演っていけばいいと思う。」とプロの俳優としての意地を覗かせます。
また、普通のオペラと違って、殺陣廻りなどの動きも激しいので、「やりすぎると、動いた後に歌うのが大変。」とか。
「オペラファンの方も居られるだろうし、観る人をいい意味で裏切りたい。ジャンルに捕われずに創る作品として観て欲しい。」と東さん。
「今までに無い画期的なことだと思うので、歌舞練場での時代劇オペラを観て楽しさを味わってほしい。」と伊吹さん。
それぞれにこの新しい試みを成功させたいという、強い意欲が伝わってくるお二人でした。
なお、お二人から頂いたメッセージと、稽古風景は下記特集ページから動画でご覧いただけます。是非ご覧になって、興味を持たれた方は週末の予定をチェックしてみてください。
新たな京都の魅力と、新たなオペラの魅力を味わいに、この週末は京都まで足を伸ばすのも良いかも知れませんよ。
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