新宿コマ劇場、2006年2月の舞台は「天童よしみ特別公演」。2004年に新宿コマ劇場に初登場して大好評を博した天童よしみさんが1年4ヶ月ぶりの再登場、その卓越した歌唱力、明るいキャラクターで、歌に芝居に奮闘して、大いに観客を沸かせます。
第一部の芝居は『天童よしみの 姫さま お役者道中』(作:中畑八郎 演出:藤瀬俊夫)。今回天童さんが扮するのは旅芸人一座の娘太夫。座長が病気で舞台に立てなくなって以来客足が落ちた一座に、昔の評判を取り戻す為に奮闘中のさくら(天童よしみ)。しかし実はさくらは岡部藩の世継ぎのお姫様だった?? 岡部藩のお家騒動に巻き込まれたさくらの活躍を、笑いあり、涙あり、悪人退治に恋も絡めて描きます。
共演は、さくらの許婚でもある一座の若座長・新之介に新宿コマ初登場の加瀬大周さん、新之介の母親で水芸の太夫・あやめ太夫には元宝塚トップスターで、新宿コマでは「狸御殿シリーズ」でも御馴染みの汀夏子さん、そして世継ぎの姫を探す岡部藩藩主・大内家長には風格ある演技で、時代劇、現代劇、翻訳劇と幅広くその存在感を示す山口崇さん。さらに中本工事さん、大門正明さんなど、豪華なメンバーが揃いました。
そして第二部「天童よしみ オンステージ」(構成・演出:長束利博)では、ご存知「♪珍島物語」「♪あんたの花道」を始めとしたヒット曲の数々、そして昨年大晦日のNHK紅白歌合戦で、紅組のトリとして熱唱した美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」、1月25日に発売になったばかりの新曲「♪いのちの限り」など、迫力の歌唱力で歌い上げます。
初日の終了後に劇場ロビーで記者会見に応じた天童さんは、2度目となるコマ劇場での公演について「お芝居も歌も気持ちがいいです。歌い終わった後、お客様の拍手が響いてくるのも何か違いますね、声援も響き渡る感じで凄く身近に感じて、とっても気持ちよく歌えました。」と満足の様子。
初日ということで、芝居の大詰めでの水芸の際に水が出ないというアクシデントも有り、「ちょっと失敗で残念でしたね。共演の加瀬さんも素に戻ってましたし、あの間がイヤでした。」と残念そうですが、しかし、そのハプニングを笑いに変えてしまうのも天童さんのキャラクターと機転があればこそ。
「水芸は江戸時代からの伝統ある芸で、自分で調整しつつやるので、特訓して痩せ細りました(笑)。毎日チェックをしてから始まるのですが、舞台はナマだから色々なことがあります。でも次は大丈夫です。」とリベンジを誓います。
また、1月25日発売の新曲「♪いのちの限り」がオリコン演歌・歌謡曲チャート、USENアダルトチャートで共に第一位を獲得と、本業の歌でも絶好調。
「人は誰でも一生懸命頑張れば夢は実現するというのがテーマ。久しぶりの演歌なので頑張ります。女性への応援歌で、一番の歌詞の「女のいのちが 輝くときは・・・」というのが非常に好きで思いを込めて歌っています。若い人や子供たちにも夢を与える歌手として、幅広く多くの人に聞いていただきたい。」と、こちらにも力が入ります。
2005年の大晦日には、NHK紅白歌合戦で紅組のトリを飾り、明けて2006年元旦には、国立競技場で行われた「第85回
天皇杯 全日本サッカー選手権」決勝戦のフィールドで6万人の大観衆を前に国歌斉唱を行うなど、まさに国民的歌手として大活躍の天童さん。
2月の新宿コマ劇場では、歌に舞台に、ダイナミックな歌声と愛されるキャラクターで女子高生から年配の方まで幅広い人気を得ている天童さんの魅力が満開のステージが堪能出来そうです。
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