そして、主演のジョン・ケリー役には、その“嵐”からこの舞台が単独初主演となる櫻井翔。
相手役のメアリー・マガイアにはシンガーソングライターとしてヒット曲を持つ安良城紅。
他にも、山崎裕太、黒田勇樹、脇知弘、華原朋美など、今が旬の若手俳優たちに加え、ベテラン浜畑賢吉がオドネル神父役で舞台を引き締めます。
会見の席上、演出・振付のジョーイ・マクニーリー氏は
「日本に再び来られて嬉しいです。今回は今まで自分がやってきた作品と違い、新しいショーを初めから作り上げます。完全オリジナルで作るのは、日本で初めてというだけでなく、僕自身にとって初めての経験です。半分アイルランド製、半分日本製の新しい作品になります。皆さんに、この新しい創造の目撃者になって欲しいです。」と既に意気込みは満々の様子。
そして、出演者たちもそれぞれ、次のように今回の舞台に賭ける抱負を語りました。
櫻井翔=ジョン・ケリー(主人公:サッカーが得意で利発なハンサムな威勢のいい少年)
「ワールドカップが開催される年にサッカーを題材にした舞台に出演できることを本当に嬉しく思います。僕は小学校・中学校とサーカーをやっていて、今はフットサルをやっています。やっと舞台の上で日の目を見ることができます(笑)」
安良城紅=メアリー・マガイア(ジョンと反発しあうが惹かれている:頭の良いかわいい女の子、祖国を愛する敬虔なカトリック信者)
「今までは歌手としての一人の仕事が多かったので、皆で何かを作っていくことが楽しみです。初舞台でわかないことばかりですし、メンバーの中で最年少なので緊張していますが、きっと歌手活動にもプラスになると思うので頑張ります。」
山崎裕太=トーマス・マロイ(ジョンのサッカーチームのチームメイト:優等生タイプだが、一方で気性の激しい一面を持つカトリック信者)
「約5年ぶりに青山劇場に立てるのがうれしいです。僕もサッカーをやっていたので、どんな舞台になるのか楽しみです。メンバーにお会いして、このカンパニーなら絶対にいいものが作れる!と確信しています。」
黒田勇樹=ダニエル・ギレン(ジョンのサッカーチームのチームメイト:ヒッピーのような長髪の生意気な少年で気はいいが盗癖のある問題児、サッカーには自信がある)
「僕の役はみんなとちょっと立場が違って、戦争と共存していく役です。何がどうかはとにかく観てほしい。芸歴20年の腕を発揮できればと思っています。でも、まだサッカーボールが真っ直ぐ蹴れない!(笑)」
脇知弘=ジンジャー・オショーネシー(ジョンのサッカーチームのチームメイト:大柄で、頭は切れない方ではないが気のいい忠実な小心者)
「ミュージカルも初めて、サッカーも初めて、初めてづくしです。やせる思いで頑張ります! 僕の癒し系のシーンを是非観て下さい。」
華原朋美=クリスティーン・ワーナー(メアリーの友達:好奇心旺盛で活発で進歩的な女の子。カトリック信者)
「ミュージカルに出演するのは2回目です。舞台女優を目指しています! 青山劇場で『スター誕生』を観て、自分もここに立てたら最高だろうなと思っていました。私でいいのか心配ですが、皆さんの足を引っ張りながら(笑)一生懸命頑張ります。」
浜畑賢吉=オドネル神父(サッカーチームのコーチ:アイルランドのカトリックの神父、厳格で口は悪いが根はいい人)
「この作品は愛に対する挑戦だと思っています。人生が与えてくれる挑戦について考えるきっかけになればいいです。ただ一人おじさんですが(笑)、共演者の皆さんの若いエネルギーをどう受けとめるかが私の役割だと思っています。皆さんのエネルギーと若い感性に潰されないようについていきたいと思います。」
2006年、ドイツでサッカーW杯が開かれる今年を記念して日本で上演されるというこの舞台。
誰もが通り過ぎる青春時代の挫折と希望、そして逆らえぬ運命の狭間で葛藤するおとこ達と、愛を信じようとするおんな達。
彼らの姿は私たちの胸に何を残してくれるでしょうか。