「Owl at home」「Mouse Soup」など、動物を題材とした作品を数多く世に送り出した、20世紀のアメリカを代表する絵本作家、アーノルド・ローベル。
そのローベルが書いた人気絵本「フロッグとトード(ふたりはともだち)」(翻訳:三木卓)は日本でも高い人気を持つ児童書として評価され、1980年からは小学校2年生の国語の教科書の題材としても採用されていますので、ご存知の方も多いと思います。
その人気シリーズの4冊「ふたりはともだち(Flog and Toad
are friends)」「ふたりはきょうも(Days with Flog and Toad)」「ふたりはいっしょ(Flog
and Toad together)」「ふたりはいつも(Flog and Toad All Year)」の中のエピソードを織り込みながら、かえる君とがま君が冬眠から覚めてまた冬眠するまでの1年間のお話として、約2時間の作品に仕上げたミュージカル『Flog
and Toad』(脚本・作詞:ウィリー・リール、音楽:ロバート・リール)は、2003年度のトニー賞で最優秀作品賞、最優秀オリジナルスコア賞、最優秀脚本賞の3部門にノミネートを果たし、一流のエンターテイメントとして大人から子供まで楽しめる作品として高い評価を得ました。
そして2005年4月28日から、この日本語版公演のトライアウトが、東京・六本木の俳優座劇場で行われています。
今回、かえる君を演じるのは、石丸謙二郎、そしてがま君を演じるのは川平慈英、のコンビ。
流れる季節の中で繰り広げられる二匹のおかしくも心温まるやりとりは、単純に見えて切なさと深い味わいがあるストーリーで、文字通り大人から子供まで楽しめる舞台です。
なお、このミュージカル『フロッグとトード』は、2007年秋には東京でのロングラン公演、そして全国ツアー公演も予定されているとのことですから、来年にはきっと話題になるであろうこの舞台を一足先に観ておくと、ちょっと自慢出来るかも知れませんね。
|