2005年5月、東京・新宿歌舞伎町のシンボル“新宿コマ劇場”をROCK一色に染め、連日満員の観客が総立ちで熱狂したロック・ミュージカル『
WE WILL ROCK YOU 』。
1973年、アルバム「旋律の王女」でデビュー以来、世界のロックシーンに多大な影響を与え続けたビッグネーム“QUEEN”。1991年にヴォーカリストであるフレディ・マーキュリーが他界して以来活動を休止していましたが、2005年に新たにポール・ロジャースをメンバーに加えて再結成され、日本を含むワールドコンサートを行って大成功を収めるなど、今なお世界中で多くの人々に愛されており、日本でもCMなどでその楽曲を耳にしない日は無いと言っても過言ではないでしょう。
その“QUEEN”のメンバー、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが全面監修し、ベストセラー放送作家のベン・エルトンが脚本を担当、「自由」と「心」を奪われた近未来の若者が、ROCKを自らの手に取り戻す姿をQUEENの楽曲の数々を用いて綴ったミュージカル『
WE WILL ROCK YOU 』。
イギリスでは2002年の初演以来、2000回を超えるロングランを記録して現在も上演中であり、さらに、アメリカ、オーストラリア、スペイン、ドイツなど世界中で上演されて、500万人を動員するという大ヒット作となり、12月にスイス(チューリッヒ)、2007年3月にカナダ(トロント)と新たな上演予定も控えています。
そして、フレディ・マーキュリーの生誕60周年、没後15年にあたる今年、その熱狂と興奮のステージが再び日本に上陸。11月14日に初日の幕を開け、「♪伝説のチャンピオン」「♪キラー・クィーン」「♪レディオ・ガ・ガ」「♪ウィ・ウィル・ロック・ユー」など20数曲が再び新宿コマ劇場を揺るがしました。
特に、ラストで歌われる「♪ボヘミアン・ラプソディ」は、幾つものコーラスが絡み合うために、QUEENのコンサートでは一度も生での完全演奏が出来なかったというナンバー。この不滅の名曲が完全生演奏で聴けるのも、今回の見所の一つと言えます。
初日の客席には、この日を待ちかねた多くのファンの他、安部昭恵首相夫人、女優の浅野ゆう子さん、俳優の神木隆之介さん、お笑いコンビのダイノジのお二人、振付師の真島茂樹さんら、多くの著名人・芸能人の姿も見え、QUEENの衰えぬ人気を裏付けていました。
また、開幕前に行われたプレスコールでは、今年新たにキラー・クィーン役を演じるメリッサ・ラングトンさんが、「今年が初めてなのですが、去年の公演では会場一体が大盛り上がりで、皆が立ちあがって、皆が家族のような会場になると聞いたので、それを体験するのがとても楽しみです。」と、日本公演に向けて期待のメッセージ。
そして、昨年の公演に引き続きヒロインのスカラムーシュを演じるピパ・グランディソさん、「また今年帰って来られると思わなかったので、帰って来られて本当に嬉しく思います。去年の会場の盛り上がりをまだ覚えていて、今年も同じ盛り上がりを肌で体験したいなと思っています。今年は東京と大阪で公演があるので、大阪の皆も東京の人たちと同じように、きっと熱く盛り上がってくれると信じています。」
同じく昨年同様、主役のガリレオ役を務めるピーター・マーフィーさん、「僕もとにかく早く日本に帰ってきたかったです。キラー・クィーン役のメリッサにもずっと日本の素晴らしいお客さまの事を話していました。そして電話が鳴って、「今年もまた日本で演って下さい」というオファーがあった時は本当に嬉しかったです。今回新しいキャストが加わり、コスチューム、セットも新しくなりまして、去年以上の盛り上がりを見せていくべく、楽しみにしております。」
とそれぞれ、日本公演に向けて、抱負と意気込みを語ってくれました。
そして今年の公演ではグッズも更に充実。お馴染みのサイリウムをはじめ、Tシャツ、キャップ、マグカップなどなど数々のアイテムはファン、コレクターならずとも思わず手に入れたくなる物ばかり。
日本ではこれが最後の公演となる『 WE WILL ROCK YOU
』。
今年は英語の歌詞も字幕表示されるとの事で、文字通り観客と舞台が一体となっての熱気と興奮が更にパワーアップしたステージとなりそうです。
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