2007年10月に開場10周年を迎える新国立劇場は、オペラ、バレエ、コンテンポラリーダンス、演劇という現代舞台芸術のための日本唯一の国立劇場で、オペラ劇場、中劇場、小劇場という最新の設備を有する三つの劇場から成り立っています。
中でもオペラ劇場は、欧米の伝統的な歌劇場と同様、オペラやバレエを制作する人と建物、つまり「ソフト」と「ハード」が一体となった本格的な劇場であり、世界水準とも言うべき質の高い舞台を提供し続けてきました。
欧米の歌劇場は、例えばアメリカ・ニューヨークのメトロポリタン・オペラが「MET(メト)」、イタリアのミラノ・スカラ座が「スカラ」など、愛称で呼ばれる事が数多くあります。
そうした海外での状況を踏まえつつ、新国立劇場では「新国立劇場の活性化計画」の一環として、また「開場10周年事業」として、日本で唯一であるオペラ・バレエ専用劇場であるオペラ劇場に、日本はもとより世界中の方々からの認知度が上がり、なおかつ末永く親しみを込めて呼んでいただけるような“ステキな愛称”を現在一般から募集しています。

審査員は、同劇場運営財団の理事長である遠山敦子氏を委員長に、ファッションデザイナーの森英恵氏、音楽評論家で同劇場の初代オペラ部門芸術監督である畑中良輔氏、作家の林真理子氏、プロフィギュアスケーターの荒川静香氏、次期のオペラ芸術監督に就任する若杉弘氏、舞踊芸術監督の牧阿佐美氏、に賛助会員ならびにクラブ・ジ・アトレ会員代表の3人を加えた10人で構成され、採用作品の応募者1名(複数の応募があった場合は抽選)で、同劇場の2007/2008シーズンの同劇場主催公演10演目にペアで招待されます。
新国立劇場では、高品質の公演水準を保つと共に、観客に対する綜合的満足度の向上のための様々な取り組みを行ってきました。
例えば、会報誌「ジ・アトレ」や「シーズンガイドブック」の全面改定、パソコン・携帯への迅速な情報提供を実現した「eメールClub」の立ち上げ、芸術監督・演出家による演目開設等の公演関連イベントの開催、託児サービス(キッズルーム「ドレミ」)の開設、ホワイエの改善、シーズンエンディングパーティの開催など、公演に向けての期間から公演後のフォローまで、各局面においての計画が実施されています。
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オペラ劇場・バレエ公演リハーサル風景 |
また、特にグローバルな展開が必要とされるオペラ・バレエについては、欧米の歌劇場と肩を並べられるような新国立劇場の認知度を高めるために、海外への情報発信の強化も行われており、今回の「愛称募集」も、その一環として、親しみやすく、分りやすく、英語表記にも馴染む愛称が広く一般より募集されることとなりました。
世界に通じる劇場が、自分の付けた名前で呼ばれる。そんなゾクゾクするような事が実現するかも知れない、今回の「新国立劇場 オペラ劇場」愛称募集。
締切は2007年1月31日ですので、お正月の休みにでもじっくりと考えて応募されるのはいかがでしょうか。
もしかしたら、素敵なお年玉が貰えるかも知れませんよ。
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