ミュージカル、芝居、コント・・・、既存の言葉では形容できない新しいエンターテインメントショーとして高い評価を得た『OUT
OF ORDER』。
第三期となる今回は、構成・演出・振付に『筋肉ミュージカル』を手掛ける中村龍史氏を迎え、作家陣には“拙者ムニエル”主宰の村上大樹、“カムカムミニキーナ”主宰の松村武、“猫のホテル”主宰の千葉雅子という、小劇場ファンのみならず多くの演劇ファンから高い支持を得ている3人が参加。さらにパワーアップし、進化した舞台が展開します。
そして出演者は、名倉潤、堀内健、原千晶、田中卓志・山根良顕(アンガールズ)、安部麻美ら総勢34人の精鋭。
初日の前には公開舞台稽古と記者会見が行われ、エジソン役の名倉さんは「わくわくしています。皆も一生懸命練習してきて、自分たちが今までに無いものを出そうと頑張ってきたので、凄く楽しみです。」とコメント。
清水の次郎長を演じる堀内さんは「今取材の方々に観ていただいたら凄く良かったみたいで、カメラの方が泣いていたので「そんなに感動しましたか?」と聞いたら、「いえ、花粉症です。」と(笑)。でも一度観ていただかないと解らないと思うので、是非観に来てください。」と、ギャグを交えながらアピールします。
また、ナイチンゲールの原さんは「私自身が初舞台なので、まず自分の事でもの凄く緊張しているんですけれど、お芝居がありつつ歌と踊りがあるので、皆で一体になって演らなければいけない所は凄く頑張って一体感がありますね。」と、初の舞台に気合が入っている様子。
その歌と踊りについて聞かれると、「ダンスや歌は初挑戦で、中村龍史先生の演出なので結構覚悟はしていたのですが、最初は想像以上に大変だったのが「日々練習していくと人間って変わるものだなぁ」というくらい、「あれ! 出来てる?」と時々感じるんですが、大体名倉さんに「お前、出来てないよ。」って突っ込まれて、毎回反省するという・・・」と、やや自信なさげ。
その名倉さんから「言っている俺が出来てないからね(笑)。お互いに高めあってね。」とエールを送られて、「でも、頑張ってます、本当に皆で。」と、笑顔を見せる原さん。どうやら、チームワークはバッチリの様です。
また、ファーブルの場面で“フンコロガシの兄弟”を演じるアンガールズの二人は、
田中「もう仕上がりは完璧ですね。全然セリフも間違えないですし・・・」
山根「間違えるでしょう!」
田中「いや、間違えないの。練習していても間違えないから、何処を練習すればいいのか、自分でも解らなくなっているので、ちょっと逆に不安ですね。一週回って不安になってきていますね。この衣裳も、普段と違う事を演るのかな、と思っていたんですけれど、結構芸人のユニフォームみたいな感じなので、安心してますね。」
山根「まだ昨日の段階でもうカミカミなんですよ、田中は。」
田中「何でそういう事を言うの? 取材陣には解らないじゃない、その辺は! 」
と、コントのようなやりとりで周囲を笑わせていました。
初日には国会開会中の忙しい間を縫って、安部晋三総理大臣が昭江夫人と共に観劇に訪れたことでも話題になったこの舞台。
音楽・ダンス・芝居・お笑い等のジャンルを越えた、世界に通用する日本発のオリジナルエンターテインメントショーを目指すという『OUT
OF ORDER 〜偉人伝心〜』。
偉人が歌う! 踊る! 前代未聞のヒストリカル・コメディ・ミュージカル。おかしくも愛すべき“偉人”たちの生き方を見終わった後には、「今」を、そして「未来」を生きる勇気が生まれてくるような公演と言えそうです。
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