キャストには、妖精の王と女王に、『レ・ミゼラブル』『ベガーズ・オペラ』でケアードと信頼の厚い村井国夫と2007年の朝日舞台芸術賞受賞受賞時に「女王や王妃を演じて右に出る人が居ない日本一ゴージャスな女優」と評された麻美れい。恋の騒動を起こす若者4人には、ミュージカル界から宮菜穂子、永井愛作品でおなじみの小山萌子、劇団キャラメルボックスを中心に活躍する細見大輔、青年座の若手ホープ石母田史朗。パック役には、『エンジェルス・イン・アメリカ』のエンジェル役で抜擢されたチョウソンハが軽快な動きを魅せます。さらにブロードウェイミュージカル『INTO
THE WOODS』('04)で新国立劇場で舞台デビューを飾った神田沙也加が妖精たちの核の役で努めます。
これらは、主要キャストからダンサーまで全てジョン・ケアードがオーディションで選んだキャストです。
ジョン・ケアードは、英国RSC(ロイヤル・シェークスピア・カンパニー)の名誉アソシエート・ディレクターであり、この作品は彼のキャリアの本流ともいうべき部分であり、生演奏とキャストのコラボレーションなどケアードらしい祝祭空間を創り出しています。
公演を前にしてキャストの意気込みは
ジョン・ケアード「僕の衣装は?」
村井国夫「楽しくて、ご覧になったとおりです。情熱も力も集約して、一杯一杯で頑張っています。」
麻実れい「ジョンから素敵な空間をいただいたので、お客様と共に思いっきり楽しみたいと思っています」
神田沙也加「弾けているような役なので、踊りも素敵な周りのお姉さまに囲まれて元気に頑張ろうと思っています
チョウ「胸を借りて好き勝手にやりたいと思っています」
●村井さんも好き勝手に芝居していますか
村井「僕は計算上でやってます。好き勝手にやっているのを受け入れるので精一杯です」
●森のシーンで寝ていたり人の芝居を見ていることが多いですが・・・
村井「それは見ています。ちょっとした反応も気になるので全部聞いています。そうしないと反応が嘘になるから」
麻実「1幕ずっと寝ていて、村井さんは2幕ずっと座っていて。(笑)楽しい夢を見させていただいています。」
●役者の芝居を見ていかがでしたか?
ジョン「シェイクスピアの芝居をこんな素晴らしい日本の役者さんとやれて嬉しいことはありません。イギリスの俳優より格が上です。(笑)」
村井「僕はジョンと3本の芝居をやっていますが、ジョンが一つ一つの言葉、一つ一つの感情を丁寧に掘り起こしてくれて、皆が上手く絡んで、ジョンが天才以外の何者でもなく、僕たちはただただジョンの世界で楽しんでいるだけです。」
●舞台は3作目ですが、いかがですか
神田「仕事ができるのがうれしいです。歌ったり舞台に立ったりするのが嬉しいと日々思いますので、今回ジョンと一緒に作品を作る機会に恵まれて、幸せだなと思いますし、甘えているところもあります。」
ジョン「ここでアナウンスしたいことがあります。プレスの人はご存じないかと思いますが、沙也加は半分妖精ですから。でもどっちの半分が妖精で、どっちの半分が人間かは言いません。(笑)」
●神田さんのお母さんも妖精なんですか?
村井「妖精の最たるものでしょうね」
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