シアターフォーラム    

新春を華やかに彩る 松平健・鳳蘭『美ら島伝説』@新宿コマ劇場

 2008年1月2日、お屠蘇気分もまだ明けない東京・新宿の歌舞伎町。その中心に建つ新宿コマ劇場では新春第一弾となる松平健公演『美(ちゅ)ら島伝説 〜暴れん坊将軍スペシャルII』の幕が華々しく開き、多くの観客が新年の初観劇を楽しみました。

 この作品は2004年10月に同劇場で上演され、歌あり踊りありで大好評を博した『暴れん坊将軍スペシャル 歌って踊って八百八町』に続く、時代劇ミュージカルの第二弾。
  今回の舞台は南国・琉球。もちろん歴史的な事実としては有り得ない設定ですが、そこは舞台だからこそ実現した夢芝居の世界。琉球衣裳に身を包んだ徳田新之助こと、将軍・吉宗公が獅子奮迅の活躍を見せます。

 享保年間の江戸―、かねてより薩摩藩と琉球王朝の関係に不信感を抱いていた吉宗(松平 健)は、真相解明のため自ら琉球に渡ることに。そこで出会った先国王尚寧の娘・鳳彩王女(鳳 蘭)と共に、琉球の平和を守るため、陰謀暴きに乗り出します。

 琉球王朝の王女を演じる鳳蘭さんとは、1988年に松平さんがミュージカルに初挑戦した舞台『王様と私』以来19年ぶりの共演。
  開演前に劇場前の特設ステージに登場したお二人は、1月の寒さにも関わらず長時間待ち続けたファンの拍手と歓声に迎えられ、「明けましておめでとうございます。本年も皆様にとって良い年でありますように。今回、この1月の公演『美(ちゅ)ら島伝説』ですね、暴れん坊将軍吉宗が琉球に渡りまして活躍すると言う、大変正月向けの楽しい良い豪華な舞台になっていますので、楽しみにして頂きたいと思います。どうぞ宜しく」(松平さん)、「新年明けましておめでとうございます。皆様寒いでしょうけれど、舞台の方は南国の香りがプンプンしておりますから、どうぞ観にいらしてください。南国を味わってください。」(鳳さん)とご挨拶。その後、正月公演らしく揃って鏡開きを行い、開いた酒樽からは、祝い酒が集まったファンの方々にお二人から直接振舞われました。

 その後、初日の開幕を直前にして報道陣のインタビューに応じたお二人は、
「本当に正月らしい、新年らしい舞台になっています。鳳さんとも20年ぶりの共演なので、とてもいいですよ。」(松平さん)
「「沖縄の場面になると急に南国の香りがしてくる」と舞台稽古を観た人に伺って、「ああ、良かったな」と思いました。(自分の)顔が南国系でエキゾチックですから(笑)。」(鳳さん)
と、仕事始めともなった正月公演を楽しんでいる様子。
  「やっぱり華やかにスタート出来て良いと思います。」(松平さん)「新宿コマ劇場でお正月から公演が出来るのは幸せな事です。」(鳳さん)と腕を撫します。

 また、芝居のフィナーレには20分のショーが設けられ、最後は恒例の「♪マツケンサンバ」で華々しく締め括るほか、琉球衣裳を纏ってのデュエットとなる「♪シャルウィダンス」や、新曲のバラード「♪ハネムーン」のお披露目など、松平さんならではのサービス精神に富んだ楽しく絢爛豪華なステージが繰り広げられます。

  お正月はそれぞれに自宅で過ごされたというお二人は、20年ぶりの共演に「息は合ってましたね。」「前に『王様と私』というミュージカルを演った時から、もう可愛い弟のような気がしているので、あうんの呼吸がありますね。」と声を揃えて語ります。
  「今年も色々挑戦できると思います。新しい仕事も色々ありますので楽しみにして頂きたいと思います。」と新しい年に向けての抱負を語った松平さん。
  最後には「この舞台を観て頂けたら、今年も明るい一年になると思いますので、是非楽しみにして頂きたいと思います。」と、新たな年もファンと共に楽しく過ごす決意を込めて締め括り、満員の観客が待つ舞台へと向かって行きました。

 出演に他に、勝野洋汐風幸松山政路など、実力派の面々が脇を固め、舞台をよりいっそう盛り上げます。
  また、1月2日(水)〜1月7日(月)の期間中の公演をご観劇の方には、抽選で300名様に、お年玉としてオリジナルグッズ福袋がプレゼントされる“松平健 お年玉福袋”大抽選会も催され、華やかなお正月気分を一層盛り上げます。

 新年の幕開けにふさわしい明るく華やかなステージで、今年の観劇初めとされてはいかがでしょうか。

松平健
松平健(徳川吉宗)
松平健、鳳蘭
左より:松平健(徳田新之助)、鳳 蘭(鳳彩王女)
勝野洋、松山政路
左より:勝野 洋(伊集院修理)、松山政路(金城 貢)

左より:江畑高志(谷茶)、汐風 幸(加那)、鳳 蘭(鳳彩王女)、松平健(徳田新之助)

左より:汐風 幸(加那)、松平健(徳田新之助)

  


鏡割りをする松平健、鳳蘭
左より:鳳 蘭、松平 健



『美(ちゅ)ら島伝説 〜暴れん坊将軍スペシャルII』

日程  2008年1月2日(水)〜1月31日(木)
会場  新宿コマ劇場
料金  S席 12,000円 A席 7,000円 B席 4,000円
お問合せ  新宿コマ劇場 03-3200-2213


コマ劇場サイト 
松平健公式サイト 

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