幻の浮世絵師・東洲斎写楽の謎を新たな視点で描く『戯伝 写楽』〜初日前会見内容

戯伝 写楽
前列左より:山路和弘、葛山信吾、大和悠河、橋本さとし、東山義久

今のお気持ちは


橋本 もうちょっと皆との稽古を楽しみたいな、という気持ちと、逆に僕らが創ってきた久しぶりの日本オリジナルミュージカルをお客様に早く観せたいなという気持ちと、ワクワクドキドキですね。


ジャパニーズ・ミュージカルということですが、どのようなものですか

橋本 ミュージカルってブロードウェイとかで上演されていたものを日本人が上演するという形が最近多くなっていますけれども、完全に楽曲から脚本から全部がゼロからのオリジナル、日本発のミュージカル。そしてまた題材が写楽ですからね、写楽といえば日本を代表する画家の一人で、かつ謎めいた人物を僕らなりの世界観で表現するという、完全にオリジナルのミュージカルですね。


明日が初日ですね

大和 稽古が始まってから、あっという間に舞台稽古まで来てしまいまして、さっき橋本さんも仰いましたけれど、どういう舞台になるのか私たちも凄く楽しみですし、お客様にも楽しんで貰えるように全力で演じたいと思います。

橋本 本当に稽古が出来たのか不安なところも有るんですけれど(笑)、お客様からのパワーを貰って、また何か新たな発見があるのじゃないかと今は期待しています。皆さん、是非観に来てください。お願いします。


● 葛山さんはミュージカルはいかがですか

葛山 僕はこれでミュージカルは2回目なので、沢山演ってらっしゃる方の中で非常に緊張しながら演っています。ひとり音を無茶苦茶外すかも知れないですが、頑張ります。

橋本 いやぁ、六本木のカラオケを荒しまくっていただけあって(笑)、2回目とは思えない歌唱力と表現力ですからね。彼の一本木で真面目な感じのところがキャラクターと凄くマッチしていて、僕は初めての共演ですけれども、凄く楽しませていただいています。


● 六本木を荒しているんですか
橋本 ぼくは残念ながら、荒しまわっているところを見た訳では無いんですけど、噂ではかなりブイブイ六本木を荒していると・・・

葛山 その話はもういいです。止めてください。


マイクを握って離さないとか

葛山 歌は好きなんですよ。飲むとカラオケに行ってしまうんで・・・そんな話はどうでもいいんで(笑)


仕事で歌うのは違いますか

葛山 やはり舞台の上で、お客さんの目の前で歌うのは非常に気持ちの良いもので・・・

橋本 それって、全然緊張してないじゃないですか。

葛山 緊張・・・多分これからするんだと思うんですけれど、ええ、歌詞が飛んだりするかも知れないですけれど。

橋本 いやぁ、是非飛ばしていただきたいですね。楽しみです。


稽古はどのような感じだったのでしょうか

橋本 やはり全部が一から創り上げていくものなので、順調かどうかというのは余り実感としては・・・いっぱい自分の課題というのは残っていて、泣いても笑っても明日幕は開くので、その時は最低でも100%のモノをお客様に観ていただきたいなと思っていますし、ここからラストスパートですね。


まだ今日も稽古がありますね

橋本 あと十何時間くらい・・・(笑)、ここからの勝負じゃないでしょうか。最後まで諦めたくないですよね。

大和さんは、退団後は初の主演ということになりますね

大和 そうですね。今までは男性の役を演じてきていたので、また違う新たな気持ちで役に挑めましたし、自分の中でも役の幅が広がったような気がします。

橋本 もう本当に美しくて・・・

ソニン 本当に花魁役どうしよう、譲った方がいいかしらと思うくらいとても美しくて、男役をやられていたなんて想像がつかないくらい。

大和 そうですか、スーツ着たらまた戻っちゃいそうなんですけれど。

橋本 それは止めて欲しいですね、男としては。今回は女性役で共演出来るというのは良かったです。男役 対 男役だったら絶対に喰われるのは判っていますからね(笑)。スーツ着てビシッと決められたら僕ら本物の男としては・・・

葛山 稽古場で演って貰ったら良かったかな

大和 でも女性として着物を着てお芝居をするのは初めてなので、稽古場から着物を着て慣れようと思って稽古しました。

橋本 毎日ベストな感じで稽古場に着物を着て「おはようございます」って入って来られるんですよ。

大和 慣れないと男役になってしまうと思って。


でも、拝見しても初めてとは思えないですよ

橋本 着こなされていますよね。

大和 嬉しい。

橋本 稽古中も毎日、毎回違う柄の・・・僕らが毎日「今日はどんな柄かな」って楽しみにしていたくらいで、目の保養にもなりましたし、そういうところは流石だなと思いましたね、そういうところの心がけが。

大和 着物って意外と、同じ着物でも帯を変えたり、色んな小物を変えたりすると全く違う印象になるんだな、と思って、着物のお洒落を楽しんでいました。

橋本 毎回、大変じゃなかったですか

大和 (笑)時間が掛かるのでね、ちょっと朝は大変でした。

橋本 着物も髪の毛も全部、本当に完璧な状態で稽古場に臨まれていたので。


そういう方は珍しいですか

橋本 稽古場は稽古着で、多少ラフな感じではやりますけれど

ソニン 皆一応、浴衣なり着物なりを着た稽古場で

橋本 ソニンさんは花魁の役で、普通よりも大変な着物を着ているので

ソニン そうですね。お引きずりがあるので


● メイクも大変そうですね

ソニン 白塗りしていると私に見えないかも知れないですね。この白塗りがちょっとテーマだったりするので。


花魁役は初めてですか

ソニン 初めてです。和モノが初めてなんです。多分日本人も初めてじゃないかな、舞台の役としては。ですから着物も慣れていないですし、お引きずりのサバキが一番大変です。


カツラも大きいですよね

ソニン かなり重いです。最初はどう歩いていいか判らないくらいで、本当はもうちょっと大きくて・・・これは室内用なんです。道中用になるともっと大きくなって、カンザシも出ていて近くに寄れないくらい・・・

橋本 そう、刺さりそうで(笑)

ソニン 周りに迷惑を掛けるのがちょっとね、お芝居中に心配で、今ちょっと気をつけているんですけれど。

橋本 僕らは後ろで適当に避けますけれどね(笑)



写楽というのはどういう人物なのでしょうか

橋本 写楽は色んな説が在るんですよね。一人の人物じゃなくて数人のメンバーで一つの「写楽」というユニットだったんじゃないか、という説とか色んな説が在る中で、今回は、架空と言えば架空なんですけれど、女の人が写楽だったのではないかな、と。それを皆で「写楽」という形を作り上げて行くストーリーになっていますね。これはめっちゃネタバレかも知れませんけれど(笑)。それまでの細かいプロセスは観てのお楽しみと言う事で。


この舞台のみどころはどこですか

橋本 皆で歌って踊って、パワーのある舞台になっていると思います。僕が出てくるまでに結構時間が有るんですけれど、その間、皆さんのお芝居をずっと稽古場でも見ていて非常に楽しい作品になっているんで、是非皆さんに観て欲しいなと思います。

葛山 やっぱり日本人っていいなぁ、というか、特に江戸時代の江戸文化というものは凄く華やかで色んな才能が集まっている。その有名な方々も出てくるミュージカルですし、その江戸時代の背景を楽しみながら、ミュージカルとしてお客様と一緒に楽しい舞台、娯楽として、そして歴史・・・もしかしたらこういう写楽という人が居たんじゃないかな、というのを皆と一緒に問いかけていきたいな、とそんな舞台ですね。

大和 写楽というのは謎であるからこそ、こんな舞台、こんな事が有ったんじゃないか、と思って貰えるようなそんな舞台にしたいな、と思いますし、観た人にとっても爽やかな気持ちになって帰っていただけるんじゃないかな、と思うので是非楽しみに観に来ていただけたらな、と思います。

ソニン 先ほど言ったように歴史上の人物も出てくる中で、多分、結構詳しい人とか知っている人、凄く繋がりとか絵とか想像しながら観れて、そういった意味では2倍3倍楽しめる要素が沢山入っていますし、凄くコメディタッチでテンポ良く面白くもあり、ちょっと切ないところもあり、最後にはスカッとして帰れるような本当に気張らず観られてハッピーに楽しい時間が過ごせるんじゃないかと思います。是非、日本の文化・伝統の美しさを堪能しに来てください。

どうもありがとうございまいした

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