文化功労者に、吉田玉男氏(人形浄瑠璃文楽)・四世茂山千作氏(狂言)ら
平成12年度の文化功労者に、人形浄瑠璃文楽の吉田玉男(よしだ たまお)氏、狂言の四世・茂山千作(しげやま せんさく)氏ら16人が選ばれました。
顕彰式は11月6日、都内のホテルにて開かれます。


吉田玉男氏は、1933年に吉田玉次郎に入門して吉田玉男を名乗り、その後、吉田栄三氏の元で足遣いを7年間つとめます。終戦後は46年から舞台に復帰して3代目吉田玉助の左遣いとなり、48年の文楽界分裂、63年の合同を経て、文楽界を支える存在となっています。
特に吉田衰助氏とのコンビでの近松門左衛門作品は絶品と言われており、80年のマーティ・グロス監督による映画「冥途の飛脚」でも忠兵衛を遣っています。
 77年、重要無形文化財保持者(人間国宝)。勲四等旭日小綬受章など受賞は多数。


四世・茂山千作氏は、大蔵流茂山千五郎家十二世宗家。父は三世茂山千作氏(人間国宝)、弟は茂山千之丞氏。
 1924年に「伊呂波」のシテで初舞台。狂言ブームのきっかけを作る一方、57年から京都市主催の市民狂言会を発足させて、狂言の普及にも力を尽くされています。
 66年には千五郎を襲名し、観世寿夫、野村万之丞らの「世阿弥座」にも参加。海外公演にも参加されました。
 94年千五郎を長男に譲って、四世・茂山千作を襲名されています。
 85年、紫綬褒章。89年、重要無形文化財保持者(人間国宝)。91年、勲四等旭日小綬章。91年度から日本芸術院会員。 著作に聞き書「千五郎狂言咄」。

 



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