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 いっこく堂&篠井英介 『兵士の物語』製作発表
11月27日、都内のホテルにて、音楽劇『兵士の物語』の製作発表が100人を超える取材陣が詰め掛けた中で盛況に行われました。

製作発表風景

製作発表に出席されたのは出演者のいっこく堂・篠井英介のお二人、演出の山田和也さん、振付の石井潤さん、音楽監督・指揮の笠松泰洋さん、そして主催者側のIMG TokyoとPARCOからもそれぞれ製作の方が臨席されました。

100名を超える報道陣『兵士の物語』は、ロシア生まれの作曲家イゴール・ストラヴィンスキー(1882-1971)が1918年に書き、同年9月28日にスイスのローザンヌの市立劇場で初演されて大成功を収めた作品です。
その頃のロシアは第一次世界大戦の影響で経済的にも貧窮し、大編成のオーケストラによる演奏会を開くのは容易ではなかったため、舞台表現の優れたエッセンスを最小規模で創ることができないかと思案したストラヴィンスキーが、友人であるスイスの作家シャルル・フェルディナン・ラミューズの台本を得て結実させました。

7人の室内オーケストラと4人の登場人物のための原曲は、全2幕6景からなり、<兵士の行進曲>から<悪魔の凱旋行進曲>まで、全11曲で構成されていますが、歌唱はなく、会話のみの形をとり、ストラヴィンスキー自身は、この作品について、「大道芝居小屋」「旅回りの劇場」「縁日の見世物小屋」などの言葉を用いて説明しています。


製作発表風景ストーリーは、兵士とその兵士の魂を奪う悪魔の物語に基づいており、兵士はお金を得るために未来の株価やギャンブルの結果などが書かれている書物と引き換えに魂の象徴であるヴァイオリンを悪魔に売ってしまいます。本の教えに従い、日増しに財をなしてゆき、向うところ敵なしの資産家となりますが、心は満たされず精神的に孤立していく兵士。
兵士は本を捨てて冒険の旅に出かけ、病気のお姫様と出会い、悪魔と対決してヴァイオリンを取り返し彼女の病を治して結婚することが出来ます。しかし悪魔の誘惑は更に続いてゆき・・・。

いっこく堂さん篠井英介さん
質問に答える いっこく堂さんと篠井英介さん

この私達自身でもある「兵士」を演じるのが、腹話術を「ボイス・イリュージョン」というエンターテイメントまで高めたいっこく堂。人間の表裏である「兵士」と「悪魔」をどのように演じ分けてみせるのか。その超絶的な技術と感性に期待が膨らみます。
そしてストラヴィンスキー役として語りを演じるのが特異なキャラクターで独自の世界を築いている篠井英介。兵士の心の支えか、はたまた悪魔の回し者か、独特の語り口で謎を醸し出すことでしょう。

いっこく堂さんと篠井英介さん会見では、いっこく堂さんの腹話術が随所に飛び出し、篠井さんが受けて立つなど、和やかな中にも、この舞台にかけるお二人の、そしてスタッフの方々の意気込みが感じられました。
この製作発表の模様は、特集として後日掲載いたしますので、どうぞお楽しみにお待ちください。


 

【東京公演】2001年1月26日(金)〜2月11日(日)■PARCO劇場
      料金 :7,350円(全席指定・税込)
      前売り:11月25日(土)

【名古屋公演】2001年2月14日(水)19:00 ■愛知県勤労会館
      料金 :S席8,000円 A席6,000円(全席指定・税込)
      前売り:12月16日(土)


【大阪公演】2001年2月16日(金)〜17日(土)■シアター・ドラマシティ
      料金 :S席6,500円 A席4,500円(全席指定・税込)
      前売り:12月9日(土)
      
【札幌公演】2001年2月28日(水)19:00 ■札幌市教育文化会館
      料金 :6,500円(全席指定・税込)



   

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