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 松本幸四郎丈、60歳の誕生日に『ラ・マンチャの男』主演一千回達成-2
  挨拶に立った松本幸四郎丈は、「台風まで来てしまいまして、とんだ嵐を呼ぶ男なのですが、千回、三十三年、色んな事がございました。早かったような長かったような、今日のこの晴れの舞台を迎えるに当たって、沢山の方々にお礼を申し上げたいと存じます。先ず、『ラ・マンチャの男』三十三年前の初演からずっと私に演じさせてくださった、東宝株式会社・松岡会長さま、東宝演劇部の方々、感謝致いたしております。ありがとうございました(場内拍手)。そして、実は私はミュージカルの俳優ではなくて歌舞伎の俳優でございますが、3つの時に初舞台を踏んで以来、今日までずっとお世話になっておりまして、このラ・マンチャの出演も快く、これを快諾いたしてくださいまして、今日に至るまでこのラ・マンチャを歌舞伎役者・幸四郎にさせてくださいました、松竹の永山会長さま。このお二人の、芝居をジャンルを越えていい芝居を観せたい、お客さまに素晴らしい歌舞伎を、素晴らしいミュージカルをお見せしたいという、私は、この両会長の誠意と良心と情熱が私に今日こうやって千回のラマンチャをさせてくださったんだと思っております。私は松岡会長ならびに永山会長に御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました(場内拍手)。
 それから、帝劇でございます。帝劇の表方さん、裏方さん、本当にありがとうございました。この帝劇という小屋は、――古いお話で誠に恐縮でございますが――私の祖父の、私、九代目・九人目の幸四郎でございますが、それを遡ること三代前、七代目幸四郎という祖父がおります。なんとこの帝劇で、大正年間に日本で最初の創作オペレッタを演っております。父もこの帝劇の舞台に立っておりまして、その孫の私がまた、この帝劇でラ・マンチャ千回を迎えさせて頂くという誠に不思議なご縁でございます。その帝劇の皆様方、そして、ここにいらっしゃいます上條さん始め、スタッフ・キャストの皆さん、それからオーケストラの皆さん、そして、このラ・マンチャを初演からずーっと見守り続けてくださいまして、何かにつけてパブリシティとか、「『ラ・マンチャの男』は素晴らしいミュージカルだよ」と言ってくださったジャーナリストの方々・マスコミの方々にも心からお礼を申し上げたいと思いますし、何かと心づけ力になってくれた友人、家族の者、皆に御礼を申し上げたいと思っております。本当にありがとうございました。最後、私は三十三年間演って、自分がこのラ・マンチャから得た言葉がございます。それをお送りして御礼の言葉に代えさせていただきます。
「夢とは・・・、夢とはただ語るだけのものでなく、ただ夢見るだけのものでもなく、夢とは、夢を叶えようとするその人の心意気だ。この心意気さえあれば、夢は叶う。」
ありがとうございました。」(場内大拍手)

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