
そして、出演者による「ハッピー・バースディ」の合唱と共にケーキが登場。両側から松本紀保さんと、松たか子さんの二人の娘さんからキスを送られて満面の笑みを浮かべ、そのろうそくを一気に吹き消します。

松さんからは「同じ舞台に立ってこの日を迎えられるとは思っていませんでした。本当に感謝していますし、これからまた始まる1,000回でもあります。(幸四郎さんからは)あらためてパワーをもらいました。私もできる限り頑張って、追いかけていきたい。」とのコメントがありました。
続いて、客席より現在、新橋演舞場で『アテルイ』に出演中の、市川染五郎さんが登場。
「松本幸四郎と言う役者は、私の父です! 私の誇りです!」との力強いエールに、今度は少し照れくさそうな面持ち。
再び挨拶に立った幸四郎丈。「こんなにも晴れ晴れしい還暦祝いをしていただきまして、他にいないんじゃないかというくらい派手な還暦祝いをさせていただきまして、ありがとうございました。この還暦と申しますと、もうお一人、多分今年還暦を迎えられまして、そして、――私は、政界の方とはあまりお付き合いが無いんでございますけれども、――つとに友人を介して付き合わせていただいて、大変歌舞伎がお好きで、オペラがお好きで、『ラ・マンチャの男』が大好きだという、そしてあるべき姿のために構造改革に向けて頑張っておられるという、小泉総理でございます。」と客席で観劇していた小泉純一郎総理大臣を紹介。
スポットに照らされた小泉総理は「見果てぬ夢を、もう一度歌って!」とリクエスト。
それに応えて出演者全員で「見果てぬ夢」のアンコールとなりました。

さらに鳴り止まぬ拍手に応えて、今度は幸四郎丈が独唱で「見果てぬ夢」の英語ヴァージョンを披露。満員の客席はスタンディング・オベーションで、一千回の記念公演と還暦を迎えた幸四郎丈を称え続けていました。
千穐楽には1015回を数えると言うミュージカル『ラ・マンチャの男』
公演は8月30日まで帝国劇場にて。
チケットの予約は東宝テレザーブ( 03-3201-7777 )へ。

なお、公演終了後、松本幸四郎丈の会見が行われました。こちらは近日中に特集としてお伝え致します。
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