アット・ニフティ シアターフォーラム
 待望の再演! 『ジキル&ハイド』製作発表会見

会見風景

 2001年11月の初演では、その高い評判に公演半ばから劇場の窓口にはキャンセル待ちや当日券を求める行列が出現、結局観劇出来ずに帰った人も出るというヒット作となったミュージカル『ジキル&ハイド』
 その出来映えは観客のみならず、平成13年度文化庁芸術祭・演劇部門新人賞を娼婦ルーシーを演じたマルシアさんが受賞したのを始め、各方面で高い評価を得、千穐楽には早くも再演が決定するという運びとなりました。

 再演となる2003年1月の日生劇場では、ジキルの婚約者エマに今回が初舞台となる知念里奈さん、ジキルの親友アターソンに池田成志さんを新たに迎え、更なるパワーアップが期待されます。

 その『ジキル&ハイド』再演の製作発表が、赤坂プリンスホテルの旧館で行われ、舞台衣裳・メイクで現われた鹿賀丈史さん、マルシアさん、知念里奈さん、そして演出の山田和也さんが、それぞれ抱負を語りました。

昨年の製作発表で「レ・ミゼを越える500回を目指す」と発言した鹿賀丈史さんは、「数年前から演りたかった作品だが、初演の評判は予想以上だった。去年は2つのキャラクターの使い分けで声帯に負担が掛かってしまったが、2役ではなく、1人の人物が2つの性格、表裏一体のジキルとハイドを内在していることを強く出したい。」と再演への意欲を燃やします。
 また「年齢や公演を重ねることに良くなる作品で、ライフワークとして、せめて10年は続けて練り上げたい。現代の人間が直面しているアイデンティティの問題を含みながら、素晴らしい音楽性を持ったエンターテイメントな作品。」と熱く語り、この舞台に掛ける意気込みの強さを感じさせます。

 初演では初舞台ながら、客席を圧倒する演技と歌唱で魅せたマルシアさんは、「去年は初舞台で、学ぶことに必死だったし素直に演じましたが、楽しく良い仕事が出来たと思います。今年は少し冷静に、時代背景を勉強して感情の違いなどを考え、去年とは多少違うルーシーをお目に掛けたい。」と、こちらも初体験となる再演へのチャレンジにやる気まんまんの様子。
 そのマルシアさんに「歌が素晴らしいが、舞台で歌ってはいけない。自分のコンサートにならないように。」とのアドバイスを受けた知念里奈さん。「ミュージカルは好きで、この再演を観る予定にしていました。本業は歌手ですが、歌を歌うことも演じることだと思い、表現に重点を置いて、舞台の上では鹿賀丈史さんに好きになってもらえるように演じたい。」と、控えめながらも力強いコメント。
  そして演出の山田和也さんは「魅力的な音楽の力強さ、アンサンブルを含めた最高水準のキャストに加え、美術・衣裳などに日本独自の良さが出せたのが全体的な評判の良さになったと思う。再演も演出は踏襲するが、細部の見直しをして、更にブラッシュアップしてご覧頂く。」と自信を覗かせます。

 台本・作詞のレスリー・ブリカッス氏から「世界で一番良かった。歌謡ショーではなく、芝居の延長が歌であり、歌が芝居になっている。これが自分が求めていたもの」と最高級の賛辞を得たこの舞台。
 「最大の魅力は感動的ではないこと。ハッピーエンドでもないし心豊かになることでもない。綺麗な音楽の中に、身近で深くてどの時代でも通用するテーマを含んでいる。観客一人一人が自由に観て帰って欲しいキャパシティを持った作品」と語る鹿賀丈史さん。

 さあ、この舞台を観た後で、貴方は何を感じて劇場を出るのでしょうか?

 公演は1月5日(日)〜31(金)
 東京・日生劇場

電話予約は  
東宝テレザーブ 03(3201)7777
ホリプロチケットセンター 03(3490)4949
 
まで
   

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